中国は「世界的大国」追求 米情報機関が年次報告書
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【ワシントン時事】
米国の情報機関を統括する国家情報長官室は13日、世界の脅威に関する年次報告書を発表した。 中国について、「ほぼ対等の競争相手」で、「世界的な大国」を目指していると分析。その上で「米国の影響力を低下させ、米国と同盟国の間に亀裂を生じさせ、中国の権威主義体制に好ましい新たな国際規範を促進するために政府全体の取り組みを続ける」と警告した。 バイデン大統領は16日にホワイトハウスで菅義偉首相と会談する。米国内では中国の台頭への危機感が高まっており、日本など同盟国との結束をアピールして対抗する姿勢を鮮明にしたい考えだ。 報告書は、中国は台湾と本土の統一に向けて圧力をかけていくと予測。台湾を国際的に孤立させ、中国本土への経済的依存を高めようとする中で、摩擦が強まるとの見方を示した。中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を念頭に「中国は東シナ海で日本に圧力をかけている」と指弾した
