ネコが用水路見つめてる…気付いた飼い主がのぞくと“倒れた男性” 無事救助 お手柄ネコが1日警察署長に
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富山テレビ放送
悲惨な交通事故をなくそうと富山南警察署で13日、人命救助に一役買ったネコが1日警察署長に任命されました。
13日、富山南警察署の1日署長に任命され、田中竜介署長から任命書を渡されたのは、ネコのココちゃん(4)です。 ココちゃん専用の帽子をかぶり、飼い主の新田知子さんが読み上げた交通安全見守り宣言書には拇印ならぬ、肉球(にくきゅう)印が。
ココちゃんが1日署長に任命された理由は、
去年6月のある出来事がきっかけでした。
富山市のとある用水路をじっとみつめていたココちゃん。
近所の人が、普段の様子と違うココちゃんに気付き用水路をのぞいたところ、60代の男性が仰向きで倒れているのを発見。男女5人が救助に当たり、男性の命が救われました。 富山南警察署は、第一発見者となったココちゃんが人命救助に貢献したとして、春の全国交通安全運動期間中の13日、1日署長を任命しました。 任命式の後、ココ署長は、富山市の熊野小学校の1.2年生が参加した交通安全教室へ。 体の小さい子ども達が横断歩道を渡るときは、「ココにいるよ!」と分かるよう手を上げて渡ってほしいと願っていたココ署長でした。 ココ署長、今後もお散歩などで見守りを続けるということです。
富山テレビ放送
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その時の記事が、下です。
ココだニャア 転落男性を“発見” 富山で猫お手柄
2020年6月28日 05時00分 (6月28日 05時01分更新)
救助のきっかけをつくったとして、富山南署からキャットフードが贈られたココ=27日、富山南署で(山岸弓華撮影)
人命を救うきっかけは、1匹の猫だった−。富山南署は27日、用水路に落ちた男性を救助した新田知子さん(45)=富山市林崎=ら5人に感謝状、最初に男性を見つけた新田さんの飼い猫「ココ」にも好物のキャットフードを贈った。1匹と5人の見事な連携が人助けにつながった。
署によると、16日午後7時半ごろ、富山市青柳新の用水路をじっと見つめているココを、現場近くを歩いていた山口昭美さん(77)が気付いた。視線の先を追うと、用水路の中には高齢の男性。転落し身動きがとれなくなっていたという。
慌てて助けを呼び、近くに住む山口さんの義娘の佳代子さん(48)、新田さんと長男の大樹(だいき)さん(20)、次男の竜二さん(18)の計5人が力を合わせてこの男性を引き上げた。男性は軽傷ですんだ。
署であった贈呈式では、ココも新田さんに抱かれながら出席。中田聡署長は「見事な連携プレーで救助されたことに敬意を表する」と感謝を述べた。
おとなしい性格だというココは、報道陣からカメラを向けられるとうつむきがちに。新田さんは「ココをきっかけとして救助できて、本当にうれしい。好きなだけ(キャットフードを)あげたい」と、いとおしそうに見つめた。 (山岸弓華