防衛装備品協定に署名 日インドネシア2プラス2
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日インドネシア両政府は30日、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を東京都内で開いた。 約5年ぶりの開催で、防衛装備品の輸出を可能とする協定に署名した。2国間の安全保障協力強化が狙いで、日本側は海上自衛隊護衛艦などの輸出を想定。日本が同協定を結ぶのは米国や英国、マレーシア、フィリピンなどに続いて10カ国目。 茂木敏充外相は会合後の共同記者発表で、協定について「両国の安保協力拡大の基盤になり、地域の脅威に共同対処する象徴となる」と強調した。 会合では、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」実現に向け、協力を推進していくことで一致した。岸信夫防衛相は沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国海警局の活動を念頭に「東・南シナ海で力を背景とした一方的な現状変更の試みが強化されていることを懸念する」と指摘。海警局に武器使用権限を付与した海警法については「日インドネシアを含む関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない」と述べた。4閣僚は「深刻な懸念」を共有した