サルコジ元大統領に禁錮3年 捜査情報めぐる汚職事件 仏

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時事通信

1日、パリの裁判所に出廷するフランスのサルコジ元大統領(AFP時事)

 

 

 

 【パリ時事】

 

パリの裁判所は1日、自身の違法献金疑惑をめぐる捜査情報提供の見返りに利益供与を持ち掛けた汚職などの罪で、フランスのサルコジ元大統領に対し、禁錮3年(うち実刑1年)の有罪判決を言い渡した。 

 

 

【写真】西インド諸島グアドループを訪問したフランスのサルコジ氏  

 

 

 

検察は禁錮4年(うち実刑2年)を求刑していた。  刑法の規定により、実刑1年は収監ではなく電子ブレスレットなどで移動状況を監視する措置に代替が可能だ。仏メディアによれば、サルコジ氏は弁護士を通じて上訴する意向を示した。  サルコジ氏は退任後、2007年の大統領選での違法献金疑惑に関する自身の捜査情報を、弁護士を通じて当時の上級判事から入手しようとし、見返りに要職のポストを提示したとされる。サルコジ氏は公判で「汚名をそそぎたい」と述べ、罪状を否認した。違法献金疑惑では不起訴処分となった。  1958年に発足した第5共和制下では、故シラク元大統領が11年、パリ市長時代の架空雇用事件で執行猶予付き禁錮2年の有罪判決を言い渡されたが、健康上の理由で出廷しなかった。  仏メディアによれば、サルコジ氏は12年大統領選での不正な資金調達疑惑でも起訴されており、17日に公判が始まる予定