昨年だけで収入62億円!『ハリポタ』生みの親J・K・ローリングの総資産
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ご存じ『ハリー・ポッター』シリーズは、書籍が5億部以上売れただけでなく、映画シリーズでも大成功を収め、さらに3つのテーマパークにインスピレーションを与えた。つまり、作者のJ・K・ローリングは莫大な財産を築いたということ。
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実際、彼女はなんとエリザベス女王よりもリッチ。今では物議を醸す作家としても知られるローリングは、ハリーこと“生き残った男の子”のおかげで大金持ちになり、世界で最も裕福な作家のひとりになった。当然ながら彼女は絶大な影響力を持つが、トランスジェンダーコミュニティに対し差別的なコメントを発信するなど、論争を呼んでもいる。
ツイッターでの奔放な発言とは裏腹に、個人的な財務状況については秘密主義を貫いているローリング。その資産の全貌がどれほどのものか、わかっている情報を以下におさらい。
莫大な収入源は『ハリー・ポッター』
2019年に『ビジネス インサイダー』が報じた記事によると、『ハリー・ポッター』の書籍の売り上げは77億ドルを超え、映画の収入も同じく77億ドルを超えたという。では、彼女が実際に手にした金額はどれほどのものか。
標準的なマージンを想定し、売り上げの10%が入ってきたとして簡単に計算をしてみよう。
77億ドルの10%は7億7000万ドル、
書籍と映画の売り上げを考慮してこれを2倍にすると、
15億ドル(約1550億円)を超える。
とんでもない金額だが、意外にも彼女が『ハリー・ポッター』から主にお金を手にしているのは、書籍と映画ではないそう。
『フォーブス』誌によると、書籍の売上は莫大だが、最近の『ハリポタ』の主な収入源は、
ユニバーサルスタジオの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」によるものだという。
また、『ハリー・ポッター』シリーズの公式ウェブサイト『ポッターモア(Pottermore)』でも莫大な収入を得ており、
2016年には1900万ドル(約19億円)の収入があったと報告されている。
ちなみに、歴史的大ヒットとなったブロードウェイミュージカル『ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)』でも、
チケット売上は1週間で230万ドル(約2億3000万円)だった
2020年の収入だけで6000万ドル
『フォーブス』誌が発表した2020年の高所得者リストによると、ローリングの収入は6000万ドル(約62億円)。これは2019年6月から2020年6月までの1年間の収入で、書籍の売り上げと「ウィザーディング・ワールド~」の売り上げを合わせたものだそう。 莫大な金額のように思えるが、2017年に稼いだ9500万ドル(98億円)には及ばなかった。
「世界初のビリオネア作家」の称号も得ている
にもかかわらず、彼女は2005年に億万長者であることを否定。有名ジャーナリストのケイティ・クーリックとのインタビューでは、「私は夢見ていた以上にたくさんのお金を持っているけれど、ビリオネアではない」と話している。 この発言はおそらく、慈善事業への寄付をしているからだとみられ、実際彼女は2012年に『フォーブス』誌の毎年恒例の億万長者番付から外されている。 同誌の記事には、「推定1億6000万ドル(約160億円)に上る慈善事業への寄付と、英国の高い税率に関する新たな情報により、ローリングは今年の番付から外された」と書かれていた。
では、現在の総資産は一体いくら?
『サンデー・タイムズ』が発表した2020年の高所得者リストによると、ローリングの純資産は現在およそ7億9500万ポンド(約1100億円)で、10億ドルをわずかに上回っている。つまり、彼女はやはりビリオネアで、グリンゴッツ魔法銀行が扱うよりも多くのお金を持っているということ。 その莫大な資産を、今後どんなことに使うのかも気になるところ