ホワイトハッカー220人養成 五輪組織委
東京五輪・パラリンピックの開会式を約半年後に控え、大会組織委員会がサイバー攻撃に対処する要員「ホワイトハッカー」を220人養成したことが4日、分かった。
大規模なシステム障害が起きた平昌冬季大会を教訓に
世界が注目する開会式などへの攻撃を想定。
育成した人材を中核に大会を守り抜く構えだ。
電力や交通など重要インフラのまひを狙ったサイバー攻撃も懸念されており、インフラ事業者も業界ごとに民間組織を結成。
情報共有や攻撃に対処するための演習を行っている。
組織委のホワイトハッカーは、NTTやNECなど民間企業からの出向者が中心だ。
国立研究開発法人の情報通信研究機構が「サイバーコロッセオ」と呼ばれる訓練プログラムなどを通じて養成した。
講義は20科目あり、演習はチームを組んで敵と味方に分かれ、システムをサイバー攻撃から守り抜くなど実戦形式で対応を身に付けた。