ルメール「アーモンドアイがいなかったら…レジェンドになっていた」連覇ラッキーライラックを称賛【エリザベス女王杯】

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中日スポーツ

 

 

 

エリザベス女王杯を制してラッキーライラック上でポーズを決めるC・ルメール

 

 

 

 

 

 

◇15日 第45回エリザベス女王杯(G1・阪神・芝2200メートル)  ルメールには外から襲いかかる2頭の蹄音が聞こえていた。3コーナーでスパートし直線に向いて早くも先頭。フワフワしそうになるラッキーライラックに気を抜かせず鼓舞。

 

 

サラキアの強襲を首差しのいで先頭でゴールに飛び込んだ。  

 

 

名手は、1日のアーモンドアイ天皇賞・秋に続く連続のG1制覇。「1番人気でミスをしなかったら勝つことができる。それが僕の仕事。前で少しブレイク(フワフワすること)するのは分かっていたけど、ムチでゴールまで頑張ってくれた」。

 

 

エリザベス女王杯制覇はフランス所属時代の2008年(リトルアマポーラ)以来2度目。人気馬で当たり前のように結果を出していく、リーディングジョッキーの丁寧な仕事を全うした。  

 

 

1番人気が8連敗中だったこのレースの波乱の流れも止めた。

 

 

松永幹師は「昨年は3番人気だったので気楽に見ていたけれど、今年は1番人気。

 

直線はハラハラしましたね。

 

 

全てがうまくいったと思います」。前日までは緊張した面持ちが続いていたが、やっと頬が緩んだ。  

 

クラブ所有の5歳牝馬。

 

規定の引退期限は6歳3月だ。松永幹師は「状態もいいので、1回様子を見てオーナーサイドと決めたい。

チャンスがあれば、どこかに出したい」と話す。

規定に照らせば年明け3月のドバイ遠征の可能性も残るが、番組、時局の状況からしてオーナーサイドと有馬記念を使うかどうかという協議になるだろう。  

 

ルメールは「残念ながら同世代にアーモンドアイがいたけれど、いなかったらレジェンドになっていたと思う」と強さをたたえる。最後のひと花をどこで、どう咲かせるのか。楽しみが膨らむエリザベス女王杯連覇だった