山本理顕 ; 凄いプロジェクトを、

 

よくぞ、成し遂げました。

 

お疲れさまでした。

 

 

”あっぱれ!”

 

さぞや、お疲れで、二度と、こんな、大変なプロジェクトは、

 

 

やりたくないと、思うでしょう。

 

 

巨大な、美術館や、

 

 

大きな水族館や、

 

 

大規模ホテルや、

 

 

高層オフィースビル

 

 

などを、建設マネージするほうが、

 

 

よっぽど、楽なはずです。

 

 

欧米などのほかの会社が担当したら

 

 

大変なことになっていたでしょう????

 

 

このプロジェクトで、15年分くらい、年をおとりになったと、思います。

 

 

 

 

 

 

================================

 

 

 

 

スイスの玄関口に巨大複合施設「ザ・サークル」が開業、山本理顕氏が設計

長井 美暁

 

ライター

 

 

 

山本理顕設計工場(横浜市)が設計を手掛けたスイス・チューリヒ国際空港付属の複合施設「THE CIRCLE(ザ・サークル)」の店舗部分と公園が2020年11月5日にオープンした。一般の人が利用できるようになり、現地でも話題のスポットとなっている。着工は15年4月で、コンペから数えれば11年越しのプロジェクトだ。現地写真を交えて、最新の様子を伝える。

 

 

 

 

写真手前に写るのが、スイスのチューリヒ国際空港隣に建設された「THE CIRCLE(ザ・サークル)」。奥に空港が見える(写真:Zurich Airport)

写真手前に写るのが、スイスのチューリヒ国際空港隣に建設された「THE CIRCLE(ザ・サークル)」。奥に空港が見える(写真:Zurich Airport)

 

 

 

 

 ザ・サークルは地下2階・地上11階建ての建物だ。環状道路と丘状の公園の間に位置し、弓なりの形をしている。環状道路側のファサードは全体にカーブを描きながら斜めに張り出すのに対して、公園側は凹凸をつくり、いくつもの建物が集積したように見せている。

 

 

右側の弓なりの建物がザ・サークル、道路を挟んで左側は空港ターミナルビル(写真:Zurich Airport)

右側の弓なりの建物がザ・サークル、道路を挟んで左側は空港ターミナルビル(写真:Zurich Airport)

 

 

 

公園側から建物を見る。2020年11月5日に撮影(写真:山本理顕設計工場)

公園側から建物を見る。2020年11月5日に撮影(写真:山本理顕設計工場)

 

 

 

 

 敷地面積は3万5000m2、建築面積は2万m2、延べ面積は25万5750m2。敷地がチューリヒ空港に隣接し、高さ制限があることから、最高高さは約38mに抑えた。

 

 

空港ターミナルビルを出てすぐの場所からザ・サークルを見る(写真:山本理顕設計工場)

空港ターミナルビルを出てすぐの場所からザ・サークルを見る(写真:山本理顕設計工場)

 

 

 

 建物内にはオフィスや店舗、ホテル、コンベンションセンター(会議施設)、大学病院などが入る。チューリヒ空港はチューリヒ中央駅から電車で10〜15分ほどと、チューリヒの中心部にも近い。

 

 

 

「広場」と「路地」で構成されるザ・サークルの半屋外空間(写真:山本理顕設計工場)

「広場」と「路地」で構成されるザ・サークルの半屋外空間(写真:山本理顕設計工場)

 

 

 

 山本理顕設計工場の山本理顕代表は、「gasse(ドイツ語で路地の意味)」と「platz(ドイツ語で広場の意味)」からなるチューリヒの旧市街からイメージを膨らませ、「この街のような建築をつくりたい」と考えた。

 

 

 

欧州はクリスマスシーズンに入り、ピンクのツリーが広場に華やかさを添える(写真:山本理顕設計工場)

欧州はクリスマスシーズンに入り、ピンクのツリーが広場に華やかさを添える(写真:山本理顕設計工場)

 

 

 

 建物の構造柱はすべてプレキャストコンクリート(PCa)でつくり、見付けは200mmと細い。スイスらしさを「緻密さ」と捉えて表現した。道路側ファサードはドイツに拠点を置くジョセフ・ガートナー社の「CCF(Closed Cavity Facade)」というシステムを開口部に採用した上で、日射遮蔽のためガラスに遮光フィルムを張った。CCFはフィルターを介した清浄な空気をダブルスキンの内部に循環させるシステムだ。

 

 

 

店舗内で露出するPCaの柱(写真:Zurich Airport)

店舗内で露出するPCaの柱(写真:Zurich Airport