どうして、”豊島の女性”
は、ホストなどや、
年下男に150万円つぎ込んだ40歳キャリア女性。猫っぽいヒモ男の本性は…
11月5日(木) 8:11
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当時の自分は幸せの絶頂だったけれど、周りから見たら「いや、それ違う……」と思われていた、なんて恋愛は、年齢を重ねると結構あるもの。
そんな経験を語ってくれた三枝さん(仮名・42歳コンサルタント)。スーツとシンプルなメイクがよく似合う、しっかりした雰囲気の女性です。
◆伊藤健太郎系12歳年下の男子が家に転がり込んできた
彼女の恋がスタートしたのは三枝さんがちょうど40歳になった頃。30歳で結婚直前までいった彼氏と別れてから、実に10年ぶりの新しい出会いだったそうです。
「彼は28歳だといってました。顔の系統でいうと伊藤健太郎くんみたいな、可愛い系の男の子。それでいて人懐っこくて甘え上手な性格をしてて、私は初対面からメロメロでした。
たまたま学生時代から親友と3軒目くらいに行った安めの居酒屋で知り合ったんですけど、なんだか話が盛り上がって仲良くなって、その日のうちに家に転がり込んできちゃったんですよ。なんか、会社からリストラにあってヤケ酒してたタイミングだったみたいで」
三枝さんは35歳の時に、住宅ローンを組んでマンションを購入していました。杉並区にあるリノベーション済みの中古マンションで、広さは2LDK。「金がなくて来月の家賃が払えない」という彼に泣きつかれても、特に問題なく受け入れられる状況だったそう。
「正直、初対面で男を招き入れるなんてどうかと思いましたよ。彼の素性も何もわからない状態でしたから。でも、年下のイケメンから『年上の女性が好きなんだ。一目惚れなんだ』なんて言われて、なんか昔流行ったドラマの『君はペット』みたいだな~って思ったりして。今思えば、完全に舞い上がっちゃってたんです」
その年下男との生活は、同棲というよりは、まるでペットとの暮らしに近かったといいます。
◆おこづかいなどミツいでいたけど帰ってこなくなった
「とにかく、な~んにもしない男でしたね。仕事してないから一日中家にいるのに家事はしないし、たまにフラっと出かけてはそのまま帰ってこないし。
私は猫を飼っているのですが、もう一匹猫が増えたような感じ。うちの子は家猫で性格も飼い主にべったりの犬っぽいタイプだったので、彼の方が本物の猫より猫っぽかったかもしれません(笑)」
まさに若くて可愛い以外に取り柄がない猫系男子。しかし、三枝さんは彼がいるだけで仕事へのモチベーションにもなったし、人生に張り合いができたのだといいます。
「彼へのお小遣い、服代、私がいない時の食事代……ぶっちゃけかなり貢いでました。でも、そのうち私の家にいる時間がどんどん短くなって、一週間のうち2日くらいしか帰ってこなくなったんですよ。
そして、たまたま仕事で行った渋谷で、私よりもう少し年上っぽいけっこうゴージャスで高級そうな服を着た女性と、腕を組んで歩いているのを見てしまいまして。ようやく私は、いつの間にか自分が本宅から別宅に格下げされてたことに気づいたんです」
◆あっさりと彼と別れられたが…
その後、彼が三枝さんの家に立ち寄ったタイミングで別れ話を切り出し彼も承諾。思ってた以上にあっさりと彼は三枝さんの家の鍵を返し、そのまま連絡はなくなったそうです。
「彼がうちにいたのは7か月くらいでしたね。その間に渡した金額は……覚えてるだけで150万円くらい。まあ、最後の方はだいぶせがまれることも減ってましたけど、もっといい金づるを捕まえたってことでしょう」
◆飼い猫は彼の本性を見抜いていた?
はたから見ればダマされたように見える三枝さんの恋。しかし本人はあまり黒歴史とは思っていないようで「もう一生恋愛なんてしないはずだったので、楽しい道楽にお金を使ったと思うようにしました」とのこと。
ただ、その間に周囲に心配をかけたことだけは申し訳なく思っているそうです。
「別れた後で友達に言われたんですよ。付き合い始めた直後に、彼と飼い猫の2ショットを撮影してその子に送りつけたことがあるんですけど『こんなに仲良くなりました☆ってメッセージがついてたけど、猫の顔めっちゃ嫌がってるじゃんって思ってた』って(笑)。
確かに今見たら、猫がもう彼のこと敵を見る目でニラみつけてるんです。ほんと、この件で一番迷惑をこうむったのってきっとうちの飼い猫でしょうね」
猫の男を見る目は、なかなか侮れない?!
―わたしの恋とマネー体験談―
<文/もちづき千代子 イラスト/zzz>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。