スウェーデン専門家「旅行の影響なし」 新型コロナ感染拡大で
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スウェーデンの新型コロナ対策責任者アンデシュ・テグネル博士=10月22日、ストックホルム(AFP時事)
スウェーデン政府の新型コロナウイルス対策の責任者アンデシュ・テグネル博士は2日、東京都内の日本記者クラブとスウェーデンをオンラインで結んで記者会見し、欧州での感染拡大に夏のバカンスで活発化した旅行の影響はないと断言した。 「スウェーデンはかなり徹底して夏の人の移動をモニタリングした。夏に旅行して特に感染が増えた証拠はない」と述べた。 現在の感染急増には「複数の理由がある」と強調。秋になった欧州の気温低下を挙げ「寒くて屋内にいる率が高くなり、ウイルスに感染しやすくなった」と語った。 スウェーデンが避けてきた欧州各国の厳しいロックダウン(都市封鎖)の弊害にも触れた。「いったん解除されると、やはり人と人との接触が増える」と述べ、解放感がどうしても人の集まりを促進してしまう悪影響を指摘した
https://news.yahoo.co.jp/articles/59e26d28152a28b2fc20466132dc75a20b713b04
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独自路線のスウェーデン疫学責任者「死亡率減っている」
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新型コロナウイルスの抑止策として厳しい行動制限を導入していないスウェーデン公衆衛生庁の疫学責任者アンデシュ・テグネル氏が2日、日本記者クラブでオンラインで会見し、中学校以下を休校にしない措置について「マイナスの影響は出ていない」と述べた。マスクの着用を呼びかけていないことについても、「国民が社会的距離を守っているので必要ない」との見方を示した。 スウェーデンは他の欧州各国と違い、国民に厳しい行動制限を課さない独自路線を導入しており、テグネル氏らが主導してきた。同国では5月半ばまでに約3500人が死亡し、北欧諸国で突出していた。ただ、テグネル氏は、死者が集中したのは介護施設だったとした上で「衛生状態の改善などを徹底した結果、今は介護施設での死者はほぼゼロだ」と説明。「国民全体の死亡率も直近の3カ月で減っている」と強調した。 米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、スウェーデンの感染者は2日午後5時時点で12万4355人。死者は5938人。
(鈴木春香)
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e2bc51b4188b0f5c8d396e62cc4d897ef36c2f0
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スウェーデン・コロナ対策責任者「マスク着用は解決にならない」 「集団免疫」は否定
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オンラインで記者会見に参加したスウェーデンの疫学者アンデシュ・テグネル氏(右)とペールエリック・ヘーグベリ駐日大使=東京都千代田区の日本記者クラブで2020年11月2日、中村聡也撮影
行動規制を最小限に抑えるなど、独自の新型コロナウイルス対策を指揮するスウェーデンの疫学者、アンデシュ・テグネル氏とペールエリック・ヘーグベリ駐日大使が2日、日本記者クラブで記者会見した。オンラインで参加したテグネル氏は、同国がマスクの着用を推奨していないことについて「欧州では義務化の動きがあるが、感染が広がっている」と指摘し、「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調した。
スウェーデン政府は感染が拡大した3月以降、50人以上の集まりを禁止したほか、70歳以上の高齢者に一時自宅待機を要請。だが、小・中学校は授業を中止せず、飲食店も営業を続けている。 米ジョンズ・ホプキンズ大によると、スウェーデンの感染者は今月2日時点で12万人超、死者は約6000人。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、人口10万人当たりの感染者、死者は欧州主要国に比べると低い。テグネル氏は、感染者の追跡調査や感染予防策の強化などで「効果的な対応ができている」と強調した。
スウェーデンの手法は、人口の一定程度が感染して免疫をつけ、感染拡大の収束を狙う「集団免疫」を目的にしていると指摘される。だが、テグネル氏は「ワクチンがないまま集団免疫を獲得することは無理」と否定した。
【中村聡也】
https://news.yahoo.co.jp/articles/be810e6769561002b099f581fcc20a0a39e7cd10