米国の「超過死亡」30万人 新型コロナ、人種で顕著な差 CDC

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時事通信

 

 

米南部ジョージア州ゲインズビルで、ヒスパニック系ショッピングセンターの駐車場に設置された新型コロナウイルスの検査場を訪れた住民=5月15日(EPA時事)

 

 

 

 

 

 【ワシントン時事】

 

米疾病対策センター(CDC)は20日、

米国内で統計などから予想される死者数を実際の死者数が上回る「超過死亡」が、

今年1月下旬~10月上旬の累計で29万9028人に上ったと発表した。  

 

 

約3分の2に当たる19万8000人強が新型コロナウイルスによる死者だが、

CDCは「(新型コロナ)流行の影響を過小評価しているかもしれない」と

実際の死者がさらに多い可能性にも言及した。  

 

 

1週間単位で見た死者の超過率は、

4月上旬に40.4%、

8月上旬に23.5%をそれぞれ記録した。

4月と8月は、米国内で新型コロナの新規感染者が急増した時期に当たる。  

 

 

 

 

人種別では、

白人の超過率が11.9%だったのに対し、

 

ヒスパニックが53.6%、

 

黒人が32.9%、

 

アジア系・先住民が28.9%と

 

顕著な差が表れた。

 

 

日常的に受けられる医療サービスや就業形態の違いを背景に、

黒人やヒスパニックは白人と比べ、人口に占める感染者の比率や感染後の致死率が高いことが知られており、マイノリティー(人種的少数派)が新型コロナの被害をより多く受けていることが改めて裏付けられた形だ。  

 

 

年代別の超過数は、

 

75~84歳が約9万5000人で最多だが、

 

超過率は25~44歳が26.5%で最も高い。

 

CDCは「5月以降、比較的若い年代で新型コロナによる超過死亡が増えた」と指摘し、

 

他の死因による死者数の増加も考慮した追加的な分析が必要だと説明している

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/cfe3208fac6b943d544d5da22f3d5e285c840ebc