毒物被害のナワリヌイ氏、自力で呼吸可能に 事件後初コメント
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ドイツ・ベルリンの病院でベッドに座るロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(中央)。本人のインスタグラムアカウントより(2020年9月15日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)
神経剤ノビチョクを使った毒殺未遂の被害に遭ったとされるロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏本人が15日、人工呼吸器なしで呼吸ができるとソーシャルメディア上で明らかにした。先月シベリア(Siberia)で体調が急変して以降、初めての公のコメントとなった。
ナワリヌイ氏はインスタグラム(Instagram)に「こんにちは、ナワリヌイです」「きのうは一日中、自力で呼吸することができました」と記した。 意識不明の重体に陥って以降、ソーシャルメディアへの初投稿となり、治療を受けるドイツ首都ベルリンの病院で家族と共に撮影した写真を添えた。 ドイツは同氏に対して神経剤ノビチョクが使用されたとしている。 病衣を着たナワリヌイ氏は痩せこけ、満面の笑みを見せる妻の横で辛うじてほほ笑んでいる。 ナワリヌイ氏はさらに「私はこれ(自発呼吸)がとても気に入った。驚くべきプロセスで、多くの人が過小評価している。おすすめする」と冗談を書いた上で、フォロワーらには「皆さんに会えずさみしく思っている」と伝えた。 ベルリンの医師団はナワリヌイ氏がノビチョク被害にあったとしており、ドイツ政府は14日、フランスとスウェーデンの研究所でも個別にこの証拠を再検証し、事実と認めたと発表した。 ナワリヌイ氏の支持者らは、使用禁止の化学兵器ノビチョクが用いられたことから、ロシアの国家的犯行としか考えられないと主張している。
【翻訳編集】 AFPBB News
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