利益度外視の「Rakuten Mini」、原価率7割5分の中身
柏尾 南壮
フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00009/00053/?n_cid=emsl_116158
携帯電話業界に新規参入した楽天モバイル。
日本で4番目となる自立した基幹通信網と基地局ネットワークを有する移動体通信事業会社(キャリア)である。
サービス開始は2020年4月8日で、
現在は基地局増設中であり、
現段階でその数は約5000局と推定される。
楽天モバイルが提供する最も廉価な製品が、
2020年1月に
1万7000円(税別)で発売した「Rakuten Mini」だ。
何と原価率は7割5分に達する。
今回は、そのRakuten Miniを分解・調査する。
「Rakuten Mini」の製品外観
写真からは分かりづらいが、ディスプレーが3.6インチと、本当にコンパクトな機体である(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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Rakuten Miniは、その「Mini」という名前の通り、ディスプレーは3.6インチ、重さは79gと小型で軽量なのが特徴だ。
楽天モバイルが製品を設計し、
製造は中国の深センに本社を置くODM企業Tinno Mobileが担当した。
スマートフォンの大型化が進む中で、久々の片手操作が可能なスマートフォンの登場を歓迎するユーザーも多いかもしれない。特に通話メインであれば、2台⽬としての⽤途もある。さらに、防滴対応(IPX2)を備えるため日常生活で使用しやすい。
Rakuten Miniのスペック
(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ