日本の反発受け国後島訪問 島放棄せずと露元大統領

 
 
 
 
 
北方領土・国後島古釜布の町並み=2019年8月
北方領土・国後島古釜布の町並み=2019年8月

 ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は2日、大統領だった2010年に実行した北方領土・国後島訪問について、日本の激しい反発を受けて決断したと明らかにした。ロシアは自国領土を放棄しないと強調、クリール諸島(北方領土と千島列島)でのロシアの行動に日本がいちいち否定的に反応するのは「無意味だ」と述べた。

 第2次大戦の日本降伏75年に関する極東サハリン州の会合にオンラインで参加し発言した。

 08~12年に大統領を務めたメドベージェフ氏は、10年11月にソ連時代を含め国家元首として初の北方領土訪問に踏み切った。

 会合で同氏は、当時、サハリン州訪問を準備していたが、北方領土行きは決まっていなかったと説明。事前に情報が漏れ、日本側が「ロシア最高指導部の北方領土入りは受け入れられない」とけん制したため、「行動で応える」決断をしたという。(共同

 

https://www.sankei.com/world/news/200902/wor2009020030-n1.html