米、コロナ回復者の血漿使用を許可…安全性の検証不十分との懸念も

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読売新聞オンライン

 

 

 

 

 

 

23日、米ホワイトハウスで記者会見するトランプ大統領(右)。中央は食品医薬品局のハーン長官(AP)

 

 

 【ワシントン=船越翔】

 

米国のトランプ大統領は23日に記者会見し、新型コロナウイルスの治療法として、感染から回復した人の血液成分「血漿(けっしょう)」の緊急使用を許可したことを明らかにした。専門家からは安全性や有効性の検証が不十分との懸念も出ている。 

 

 

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回復者の血漿には、新型コロナを攻撃する「抗体」が含まれる。米医療機関などの研究グループは、発症から3日以内に患者に血漿を投与すると、発症から4日以降に投与した場合よりも死亡率が下がったとの成果を発表している。  今回の緊急使用許可は入院患者を対象とする。記者会見でトランプ氏や米食品医薬品局(FDA)のスティーブン・ハーン長官らは、血漿を投与した患者の死亡率が35%下がり、80歳未満の患者で特に効果が高かったと指摘し、回復者に献血を呼びかけた。死亡率の低下などの数値がどの研究に基づくのかは明らかにしなかった。トランプ氏は「歴史的な打開策だ」と述べた

 

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/12a67a41e19c3647eb34a6362e9b00ec29f49391