レッドブル創業者孫の捜査再開 「新証拠」を発見 タイ
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栄養ドリンク「レッドブル」創業者の孫ウォラユット氏=2012年9月、バンコク(EPA時事)
【バンコク時事】
タイで栄養ドリンク「レッドブル」の創業者の孫が警官をひき逃げし、死亡させた事件で、検察は新たな証拠が見つかったとして捜査の再開を決めた。
捜査当局は7月、訴追しない方針を示し、「富裕層を優遇している」と国民の反発を招いていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1afa75126475fc3f69c052bae8d2e4edb46fbbf9
創業者の孫ウォラユット氏(38)は2012年、バンコクで高級車フェラーリを運転中、バイクに乗った警官をはねた疑いが持たれている。訴追が見送られると、「刑務所は貧困層専用ではない」と批判の声が上がり、レッドブルの不買運動が起きた。
検察はウォラユット氏が時速170キロで運転していたとする専門家の分析結果が新たに明らかになったと説明した。また、検査でウォラユット氏が当時、コカインを使用していた疑惑も浮上。検察は「新証拠により捜査再開は可能」と強調した。
一方、訴追見送りの決め手となったとみられる「時速80キロ以下で走行していたフェラーリの前に警官のバイクが飛び出した」という証言をした男性が7月末、交通事故で急死。事件との関連を疑う見方も出ている