九州地方の記録的豪雨、ダイハツ、マツダなども生産停止
熊本県ではすでに49人が亡くなった九州各地を襲った豪雨だが、西日本に拠点を構える製造業にも影響が出ているという。
きょうの日経などが取り上げているが、7月3日夜から記録的な豪雨となった影響を受け、ダイハツ工業では福岡県久留米市と大分県中津市にある『タント』や『ムーヴ』などを生産する九州工場の操業を停止。マツダも広島の本社工場と山口県にある防府工場の操業を見合わせたという。
ダイハツもマツダも工場に直接の被害は出ていないものの、交通機関が一部運休しているほか、従業員の安全確保を最優先して避難させたとしている。
九州には自動車や半導体などの関連産業が集積しているが、東海カーボンの熊本県にある田ノ浦工場では火災が発生。ブリヂストンでは福岡県の久留米工場など九州の3つのタイヤ工場の稼働を一時的に停止した。
工場の稼働を一時停止した各社とも、きょう7日の操業については天候状況を見ながら判断するという。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要が大きく落ち込むなどの打撃を受けて生産調整を余儀なくされているが、記録的な豪雨による工場の停止は想定外のようだ。
2020年7月7日付