過去10年以上、

 

同じことを、何百回も、あちら、

 

こちらで、言ってきておりますが、

 

改めて、

 

デービッド・アトキンソンさんを、

 

日本の大臣にさせるべきです。

 

この人ほど、的確に、日本の問題を探求している研究者は、

 

 

この地球上に、だれ一人おりません。

 

 

この人を無駄にしたら、日本の恥です。

 

 

これ以上の人は、おりません。

 

 

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この記事と関連付けて、

 

何度も言っておりますが、繰り返します、

 

 

日本には(アトキンソンさんも同様に、言っておりますが)

 

世界最高の、

 

町工場の、

 

零細企業の

 

中小企業の

 

技術と、

 

こだわり、

 

匠たちのプライド

 

匠たちの、奇跡ともいえる、”がんばり!”

 

貧乏や、低所得にも負けない、”意地”

 

が、ありますが、うまく活用されておりません。

 

(今回のコロナの、日本の、安給料で、長時間労働の、医療受従事者の頑張りとも似ております)

 

 

農業(農地・農家・などの統合と大型化、共同運営・機械化、自動化、IT化)など)

 

もそうですが、

 

これらの匠の技術や、工場を、

 

10件(10社)

 

30件(30社)

 

一緒になり、

 

効率を図り、

 

連携して、

 

チームワークと、

 

”三本の矢”的効果で、

 

土日や、祝日や、ヴァカンスや、冠婚葬祭などの、有給取得

 

所得も、福祉も、倍増できます。

 

国や官僚や、

 

民間の、コーディネイターが、

 

政府からの委託で、(今はやりの、????)

 

取りまとめるべきです。

 

そうしないと、永遠に、

 

こういう世界一の”匠”が、浮かばれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本人の「給料安すぎ問題」の意外すぎる悪影響

配信

東洋経済オンライン

労働力を「安く買い叩く」ことは、巡り巡って経営者自身の首を絞めることにもなります(撮影:尾形文繁)

 

 

 

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。 退職後も日本経済の研究を続け、日本を救う数々の提言を行ってきた彼は、このままでは「①人口減少によって年金と医療は崩壊する」「②100万社単位の中小企業が破綻する」という危機意識から、新刊『日本企業の勝算』で日本企業が抱える「問題の本質」を徹底的に分析し、企業規模の拡大、特に中堅企業の育成を提言している。 この記事の写真を見る

今回は、労働者を雇う会社側の力が強くなりすぎ、労働者が「安く買い叩かれる」状態である「monopsony」が、日本経済をいかに歪めているかを解説してもらう。 ■労働力を安く買い叩くと、結局「経営者」も苦しくなる  前回の記事では「新monopsony論」を紹介しました。 monopsony(モノプソニ―)とは、労働者を雇う会社側の力が強くなりすぎ、労働者が「安く買い叩かれる」状態を指します(詳しくは「日本人の『給料安すぎ問題』はこの理論で解ける」をご覧ください)。

 monopsonyの問題は、単に労働者に支払われる給料が不当に安くなるということだけではありません。さまざま論文では、monopsonyの力が強く働くようなると、国の産業構造に歪みが生じ、生産性が低下し、財政が弱体化するなど、多くの問題が生じると論じられています。  つまり、労働力を安く買い叩くことは、巡り巡って経営者自身の首を絞めることにもつながるのです。  このような状況に陥らないための方策として、「小規模事業者の統廃合」「中堅企業の育成」「最低賃金の引き上げ」が有効であると考えられています。

 monopsonyによって生じる歪みは、大きく16に分けられます。先進国の中で経済規模が第1位のアメリカと、第2位の日本、そして第3位のドイツを分析すると、日本が最も強いmonopsonyの特徴を有していることがわかります。つまり、日本は世界有数の「monopsony大国」なのです。  今回は、monopsonyによる代表的な歪みをご説明していきます。いかに日本が「monopsony大国」であるか、ご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

■日本が抱える諸問題の根源にmonopsonyがある monopsonyの弊害1:企業の規模が小さくなる  労働市場の効率性が高いと、少しでも高い給料を出せばすぐに労働者が集まってくるので、高い給料を支払える生産性の高い企業に労働者が集中します。生産性の高さと企業の規模との間には強い相関関係があるので、その国、その業種の企業の平均規模は大きくなります。 前回の記事でも説明したとおり、monopsonyの力が働いている場合、企業は本来支払うべき給料より低い賃金で労働者を雇用しているので、利益を上げやすくなります。この利益を狙って「われもわれも」とたくさんの企業がつくられるため、企業の平均規模が縮小します。

 企業の数が増えれば増えるほど、経営者になる人間が増え、経営者の平均的な質は低下します。企業の成長性は経営者の能力を反映しますので、企業の平均規模はさらに小さくなります。すると、大企業と中堅企業で働く人の比率が低くなり、逆に小規模事業者で働く人の比率が高まります。  日本の小規模事業者の生産性は、大企業の41.5%しかないので、小規模事業者が増えるほど国全体の生産性が下がります。  日本企業の平均規模は、アメリカの6割、EUの4分の3ですから、monopsonyの力が強く働いていると判断できます。

monopsonyの弊害2:輸出率が低下する  企業が継続的に輸出をするためには、高い生産性が求められます。例外はありますが、高い生産性を実現するには一定の規模が必要です。ドイツの研究によると、輸出をするためには平均して160人前後の規模が必要だそうです。  しかし、monopsonyの力が働き、企業の平均規模が小さくなると、輸出できる企業が減ってしまいます。事実、日本は輸出総額では世界第4位ですが、対GDP比では世界第160位と、著しく低いランキングに留まっています。「日本は輸出大国」と思い込んでいる人が多いのですが、それは大きな誤解です

 

 

 

 

 

 

■技術力は高いのに「普及しない」わけ monopsonyの弊害3:最先端技術の普及が進まない  優秀な人材を安く雇用できると、機械化したり最先端技術を導入したりする動機が低下します。わざわざ最先端技術を導入しなくても、優秀な社員たちに任せておけばなんとかなる……と経営者は考えがちだからです。  また、企業の規模が小さいほど、当然、最先端技術を導入するためのコストを払う余裕が少なくなります。仮に最先端技術を導入したとしても、人材に乏しく、ビジネスの規模も小さいので、十分に活用するのが難しくなります。実際、世界的に見ても、規模の小さい企業ほどAIなどの最先端技術の普及率が低いことが確認できます。

 また、商工会議所が2020年3月に実施した調査で、テレワークの導入率は従業員数300人以上の企業の場合57.1%、50人以上300人未満の企業が28.2%、50人未満だと14.4%となっています。規模が大きい企業ほどテレワークが可能なのに規模の小さい企業が多いという、構造的な弊害を確認することができます。  輸出も、研究開発も、社員教育も、規模が小さい企業ほど実現できていない傾向が顕著に見られます。

monopsonyの弊害4:格差が拡大する  monopsonyの影響が強くなっても、高学歴の人など、労働市場での交渉力が強い層の所得にはほとんど影響がありません。一方、交渉力の弱い層の賃金は低く抑えられるので、両者の格差は大きくなります。  実際、各国の格差を表すGINI指数で見ると、主要先進国の中で、日本は世界一の格差大国であるアメリカに次いで大きな格差が生じています。 monopsonyの弊害5:サービス業の生産性が低くなる

 さまざまな研究の結果、monopsonyの力が働きやすい業種と、働きにくい業種があることがわかっています。特に、飲食、宿泊、小売、教育、医療においてmonopsonyの力が強く働くことが、世界的に確認されています。  これらの業種は他国の企業との競争はほとんどないうえ、労働集約型になりやすいという特徴があります。そのため、人を雇用するコストが低いと、ICT技術を活用するインセンティブが働きにくくなり、monopsonyが強くなるとされています。

 

 

 

 

 

 

これを逆に考えて、その国でmonopsonyの力がどれほど強く働いているかを、これらの業種の生産性で確認することができます。これらの業種の生産性が低いほど、monopsonyの力が強いとされています。  実際、さきほど挙げた業種が日本全体の生産性の足を引っ張っているのは明らかです。具体的には、日本全体の生産性が546万円なのに対し、生産性が低い順に宿泊・飲食が194万円、教育が207万円、医療・福祉が289万円、サービス業が330万円、生活関連が338万円、小売業が365万円となっています(『中小企業白書 2019年版』より)。

monopsonyの弊害6:女性活躍が進まない  monopsonyの力がどれだけ強く働くかは、労使の交渉力の差によって決まります。そのため、monopsonyの影響は労働者全員に均一に現れるのではなく、特定の属性に偏ると考えられます。  世界中の調査で、monopsonyの影響をもっとも顕著に受けるのは女性であることが確認されています。特に子育て中の女性は、残業ができない、休みが多くなりやすいなどの理由から、雇用主に対する交渉力が大きく低下するので、monopsonyの力がより強く働きます。

 「新monopsony論」では、monopsonyの力が強く生産性の低い業種に、女性労働者が集まる傾向が見られるとされています。実際に日本もそのとおりになっています。  事実、日本で最低賃金で働いている人の男女比率を見ると、15~29歳ではほとんど差がありませんが、30代になると急激に女性の比率が高くなります。年齢が上がるとその傾向はさらに顕著になり、40~49歳の場合、約9割が女性で占められます。

 新古典派経済学を信奉している人は、「最低賃金で働かざるをえないのは、スキルが低いのが理由だ。需要と供給の関係で低賃金になるのだから、自己責任だ」と主張しますが、私はこの考え方には大きな違和感を覚えます。  普通に考えれば、30歳を超えた途端に、女性のスキルだけが一気に低下することなどありえません。こんなことは、誰がどういう理屈を並べても、正当化するのは不可能です。交渉力が弱まるために賃金が低くなってしまうというmonopsonyの説明のほうが、何倍も論理的でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

■日本でmonopsonyの力が強まった理由  monopsonyの最大の弊害は、財政の悪化と社会の衰退です。  日本では、monopsonyの力が強まりやすいサービス業が中心の産業構造になったところに、セーフティーネットの整備もしないで、非正規雇用者を増やすよう規制緩和をしてしまいました。これが、monopsonyの影響が増大した主因だと分析されています。  この政策が招いたのが、産業構造のさらなる歪みであり、国民の貧困であり、生産性が世界第28位に低迷するという結果なのです。

 monopsonyの力が働くと、企業は本来よりも過剰な利益を稼ぐことになります。しかし、企業に生じるメリットは、労働者が被るマイナス分よりも小さいとされています。結果として、個人消費の減少を招き、国の税収も低減してしまうので、社会全体に大きなダメージが生じるのです。  振り返ってみれば、労働市場を緩和し、非正規雇用を拡大したときが転換点でした。あのとき、企業の力が強くなりすぎないように、同時に最低賃金を引き上げる政策を打たなかったのが、決定的なミスだったのです。

 今回のコロナとは関係なく、日本の中長期的な将来を考えれば、企業の統廃合を進め、ドイツのように中堅企業と大企業で働く労働人口の比率を高めることが求められます。このようにmonopsonyの力を抑える産業構造を実現するためには、継続的な最低賃金引き上げが必要なのです。  最低賃金を段階的に引き上げて、monopsonyによって生じている歪みを修正するしか、国民生活の回復はないと思います。

 

 

デービッド・アトキンソン :小西美術工藝社社長

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f087cd5e959686c179c5e0cb6268d426c5dea16?page=5