中印両軍衝突、3人死亡 国境で緊張高まる恐れ
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インド軍は16日、北部ラダックの国境地帯で15日、同軍部隊と中国人民解放軍の部隊が衝突し、インド軍の将校と兵士計3人が死亡したと発表した。
中印両国は4000キロ以上に及ぶ未画定の国境線を抱え、年に数回は小競り合いを起こすが、インドのメディアによると、死者が出たのは45年ぶり。
中印両政府とも事態の悪化を避けたい考えだが、現場で緊張が高まり、偶発的衝突が続く恐れもある。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は16日、ツイッターに「中国側にも死傷者が出た」と投稿した。AFP通信はインド軍当局者の話として「発砲はなかった」と報道。
両軍の衝突は、投石や殴り合いになるケースが多く、今回もこうした応酬の結果、死者が出たとみられる。
中印両軍は先月もラダックなどで複数回衝突したものの、今月6日に現場指揮官同士が会談するなどし、緊張緩和を目指していた。
インド軍は16日の声明で「事態の深刻化を回避するプロセスの途上で暴力的対立が起きた」と中国側を非難した。
中国外務省の趙立堅副報道局長も16日の記者会見で、インド側に「強い抗議」を申し入れたと表明。
趙氏は、インド軍部隊が2度にわたり国境線を越えて違法な活動を行い、中国側に挑発行為や攻撃を仕掛け、重大な衝突に至ったと主張した
https://news.yahoo.co.jp/articles/483164346d6c3c6800f341163ca1946072af01aa