米国の新型コロナ死者数見通し引き上げ、8月までに13.7万人超と予想

5/11(月) 9:27配信

ロイター

 

 米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)のディレクター、クリストファー・マリー氏は10日、ロックダウン(都市封鎖)措置緩和による移動の増加が、米国での新型コロナウイルス感染による死者数の予測を押し上げていると述べた。
 IHMEによる現在の予測は、8月までに13万7000人以上が死亡するというもの。5月4日に示した前回予測から約3000人増加した。
 マリー氏はCBSニュースに対し、市民の移動が増えれば感染件数も増えると説明。「移動の増加が死者数の予測を引き上げている。いくつかの州では、わずか10日間で人々の移動が20%ポイント増加した。人との接触機会が増え、感染も拡大する。また、いくつかの州では、一部の地域で感染者と死者の数が予想以上に多い。ただ数字を押し上げているのは、大半が移動に関連するものだ」
 マリー氏は一部の地域では死者数の予測は下がったものの、ほかの地域では増加したと指摘した。「ニューヨーク、ニュージャージー、ミシガンの各州では、死者数が予想以上に速く減少しているという良いニュースがあった。一方で、イリノイ、アリゾナ、フロリダ、カリフォルニアなどでは、想定以上に増えている。そして多くの州で人々の移動が爆発的に増加しており、この影響により今後10日間で感染者数と死者数が増えると見込んでいる」
 同氏は、モンタナ、ノースダコタ、サウスダコタ、ミネソタ、ジョージアの5州ではロックダウン緩和以降に移動が増加し、新規感染者が近く増加するとの見通しを示した。

 

 

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-00010000-reutv-int