『非常事態宣言』岐阜では“3つ目のクラスター”…「超高級」と評判の肉料理店で接客担当7人感染

4/10(金) 19:16配信

東海テレビ

 

新たなクラスターが発生した岐阜市の肉料理店「潜龍」

 新型コロナウイルスに対する警戒レベルは岐阜県でも上がりました。9日までに87人に感染が確認された岐阜県は10日午後、ウイルスの感染拡大防止に向け「非常事態宣言」を出しました。

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 岐阜市の肉料理店で9日新たなクラスターが確認されるなど、4月に入り60人以上の患者が出ていて、緊張感が高まっています。

古田岐阜県知事:
「昨日まで19日連続で、死者1名、合計87名の感染者が確認されております。まさに今非常事態にあるという認識。非常事態総合対策を実施したい」

 

 

 10日午後1時、岐阜県の古田知事が「非常事態宣言」を発表し、これまでより強く外出自粛を要請しました。

 対策では5月6日まで県内の小学校や中学校などの休校延長を決めたほか、イベント中止や延期などを求めています。

 

 

 今回、県が独自に「非常事態宣言」を出した背景は…。

古田岐阜県知事:
「さらなる新たなクラスターが次々と発生しかねないという危惧される状況にあります」

 岐阜県で3つ目のクラスターが…。

 

 

岐阜市の会見(9日):
「『潜龍』というお店でございます。(感染者は)33例目から38例目、そして26例目におきましては、同じ店舗にお勤めの方でございました」

 9日夜、岐阜市で新たなクラスターが確認され、県は「県内全域で危険水域に達した」としています。クラスターが発生したのは、岐阜市長良にある肉料理店「潜龍」。

(リポート)
「長良川沿いにある肉料理店では、昨日までに従業員7人の感染が確認されていて、店は休業しています。人の気配はありません」

 この店では従業員の一部が熱や味覚異常などを発症したため、PCR検査の結果、9日までに20代から80代までの男女7人が陽性と判定されました。全員軽症といいますが、その感染経路は分かっていません。

 

 

 潜龍では、客の目の前で従業員が鉄板を使ってステーキを焼くなどして料理が振舞われます。今回、感染が確認された7人は全員、接客の担当でした。

 

 

 

 

 

 

 

女性:
「びっくりしました、(潜龍には)行ったことありますけど。超高級なお店ですよ。お肉のステーキを(部屋に)鉄板がありまして、焼いていただけるようなところです。接客してくださる方はお1人です」

男性:
「長良川沿いでは有名だよね。自治会とかいろんな総会とかの時によく使う。身近に迫ってくると怖いね」

 従業員はほかに29人にいて、現在自宅で待機していますが、今後PCR検査が行われます。

 

 

また、市は店が営業していた3月中旬から4月5日までの間に利用した客の調査を始めました。

 

 

 岐阜県内ではこれまでに可児市の合唱団のメンバーからスポーツジムの利用者などに広がった18人の集団。そして、岐阜市のナイトクラブで従業員や来店客から広がった28人の集団の2つのクラスターが発生していました。

 

 

 今回、潜龍の集団感染で3つ目のクラスターが発生し、県内の感染者は9日までで1人の死者を含めて87人に。

街の人は…。

女性:
「今まで以上に気を付けようと思います。誘われてもお断りするとか、そういうことも大事かなと思います」

男性:
「今回のことでさらに意識が強くなりましたね。ちょっとくらいの外出はいいのかなという感覚はあったんですけれど、やっぱり人にうつさないためには、自粛というか自分を厳しくしていかないといけない」

 非常事態宣言を発表した岐阜県。社会生活の維持に必要な場合以外の外出を控えるよう呼び掛けています。

東海テレビ放送

 

 

 

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