「ひどい仕事。面汚し」トランプ氏、ウクライナ疑惑告発を議会に通知した監察総監を解任へ

4/5(日) 19:48配信

毎日新聞

 

 

 トランプ米大統領は、複数の情報機関を担当するアトキンソン監察総監を解任する意向を議会に通告した。アトキンソン氏は昨年、ウクライナ疑惑を巡る内部告発の内容を議会に通知。トランプ氏の弾劾訴追の発端となった。解任は報復人事とみられるが、トランプ氏は4日のホワイトハウスでの記者会見でアトキンソン氏について「まったくひどい仕事をした。面汚しだ」と批判。解任を正当化した。

 中央情報局(CIA)などを担当する情報監察総監室は2019年8月、トランプ氏が政敵のバイデン前副大統領親子を捜査するようウクライナに圧力をかけた、とする内部告発状を受理。翌月に議会に通知した。これを発端に野党・民主党が過半数を占める下院で弾劾審査が始まった。

 トランプ氏は4月3日、上下両院情報委員会の幹部に宛てた書簡で「(アトキンソン氏に)完全な信頼を置けなくなった」と説明。30日以内に解任する方針を通告した。4日の会見では「フェイクの告発を議会に持ち込んだ。私に確認することもなかった」と非難した。

 トランプ氏は上院の弾劾裁判で無罪となった今年2月以降、弾劾審査の公聴会で証言した陸軍中佐や駐欧州連合(EU)大使らを相次ぎ解任している。4日の会見ではウクライナ疑惑の内部告発者についても「誰か分かっている」とけん制した。【ワシントン高本耕太】

 

 

 

 

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