のんきなイタリアでも、封鎖 措置
死者6人、感染200人超 北部州封鎖、拡大阻止に全力 イタリア
2/25(火) 5:19配信
【パリ時事】イタリア市民保護局は24日、新型コロナウイルスによる死者が計6人となり、感染者は死者を含めて229人に達したと発表した。
【写真】マスクの出品についてメルカリが発表したコメント
ANSA通信が報じた。
感染者の大半が北部ロンバルディア州在住。当局は同州を中心に複数の自治体を封鎖するなど、感染拡大阻止に全力を挙げている。
欧州連合(EU)の欧州委員会報道官は24日の記者会見で「現時点では加盟国に対し、国境審査の復活は推奨していない」と述べた。伊市民保護局のボレッリ局長は記者会見で「安全は保たれており、安心してイタリアを訪れることができる」と強調し、過度な心配はしないよう呼び掛けた
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000005-jij-eurp
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ミラノの観光地も閉鎖、感染急増にパンデミックの懸念 イタリア
2/25(火) 10:53配信
(CNN) イタリア北部で新型コロナウイルス(COVID19)の感染拡大が続く中、当局が封じ込めを目指す対策を急いでいる。国際社会では、大規模なパンデミック(世界的な流行の拡大)を懸念する声が強まりつつある。
イタリアの流行は北部のロンバルディア州とベネト州を中心に発生し、24日夜までに少なくとも7人が死亡。確認された症例は21日午前の3人から、229人へと急増した。
両州が打ち出した移動制限などの対策は、24日の時点でおよそ10万人が影響を受けると推定されている。
新型ウイルスの症例はこの2州を中心に、エミリアロマーニャ、ピエモンテ、ラツィオの各州でも報告された。
世界保健機関(WHO)と欧州疾病対策センターの専門家チームも同日、対策を支援するためイタリア入りした。
観光施設は閉鎖され、私的な集会は禁止されて、学校は休校となった。流行が発生している地域の住民は、外出を控えて他人との接触を避けるよう勧告されている。一部地域では交通規制も敷かれ、ウイルスに感染した可能性がある人の観察や隔離が行われている。
WHOは声明を発表し、イタリアで報告された症例の急増を懸念するとしながらも、「現時点では軽症または無症状の症例が大部分(5人中4人)を占める」と指摘した。
欧州の当局者は今も平静を呼びかけており、イタリア当局も感染拡大は封じ込められているとの認識だが、域内での自由な移動が認められた欧州連合(EU)加盟国でこれほどの流行が起きたことで、一層の感染拡大に対する不安が強まっている。
ロンバルディア州の州都ミラノは24日午前、普段に比べて静まり返った様子だった。有名なゴシック建築の大聖堂は観光客の立ち入りが禁止され、スーパーマーケットの前にはマスク姿の人たちが行列をつくった。
ミラノに住む女性はCNNの取材に対し、近所のスーパーでは一部の棚が空っぽの状態だったが、当面持ちこたえられるだけの物資は確保できたと証言。「こんなことは初めて。ただ、棚が空っぽだったのはパスタやビスケットや缶詰だけで、新鮮な果物や野菜は問題なかった」と話す。
「どれくらい深刻な状況なのか、本当のところは分からない」とこの女性は打ち明け、「マスクはどこの薬局でも売り切れで、アマゾンでは入手できるまで数週間かかる。手指の消毒液も同じ状況」と言い添えた。
ロンバルディア州知事は住民に平静を呼びかけ、パニック買いはやめるよう促した。
一方、ベネト州の州都ベネチアは、毎年大勢の観光客が押し寄せる年に1度のカーニバルの真っただ中だった。カーニバルは中止になったが、もともとは25日まで開催される予定で、訪れる観光客も増加していた。
サンマルコ広場のバーで働く男性は、中国人の観光客グループを指さして「何でここにいるんだ? なぜ阻止しないんだ」と苛立ちをあらわにし、「港湾を閉鎖して、中国と韓国と日本からの便を全部阻止すれば、こんなことにはならなかったかもしれないのに」と主張した。
ドイツ、スイス、オーストリアなどは、現時点でイタリアからの渡航制限には踏み切っていない。だが、欧州が今回のような危機を封じ込められるかどうかをめぐる不安は消えない。
欧州委員会のステラ・キリヤキデス委員(保健衛生担当)は23日、「ウイルスに国境はない。世界的な協力と連携を通じてのみ、われわれはCOVID19の拡散を食い止めることができる」とツイートした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-35149795-cnn-int