アビガンの投与開始

2/22(土) 19:48配信

共同通信

 加藤厚労相によると、

 

新型コロナウイルス肺炎患者に対して

 

新型インフルエンザ治療薬「アビガン

 

を22日に投与した。

 

 

国内2医療機関で準備をしていたという

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000122-kyodonews-soci

 

 

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Wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%93%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%AB

 

商品名であるアビガン錠

 

 

ファビピラビル (Favipiravir) は、富山大学医学部教授の白木公康富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業(現:富士フイルム富山化学)が共同研究で開発したRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤[1]である。開発コードのT-705

 

 

あるいは商品名であるアビガン錠 (Avigan Tablet) の名前でも呼ばれる。

 

 

 

 

中華人民共和国では、浙江海正薬業股份有限公司がライセンスを取得して生産している

 

概要[編集]

Favipiravirは富山化学江川裕之らが合成し、古田要介らが抗インフルエンザ活性を見出し、富山大学医学部の白木公康らがインフルエンザ感染マウスでの有効性、タミフルより強い治療効果を有していること、薬剤耐性を生じないことを見出した。Favipiravirの作用機序はRNA合成酵素にプリン(アデノシン・グアノシン)類似体として、RNA鎖に取り込まれるが、取り込まれた部位でRNA合成を停止させるChain terminator(伸長阻止薬)として、ウイルスRNA合成を阻止する。本来は抗インフルエンザウイルス薬で、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を防ぐ仕組み。そのためインフルエンザウイルスの種類を問わず抗ウイルス作用が期待できる[3]。またインフルエンザウイルスのみならず、エボラ出血熱ウイルス(後述)やノロウイルスなどへの適用性に関する試験・研究も行われており、ケンブリッジ大学教授のイアン・グッドフェローらの研究チームは2014年10月21日、マウスを使った実験でノロウイルスの減少・消失を確認したとの発表を行った[4][5][6]。さらにウエストナイル熱ウイルス、黄熱ウイルスなどのRNAウイルスにも効果があると考えられており、同研究チームは「治療だけでなく感染予防にも効果的である可能性がある」とコメントしている[7]

条件付きの製造販売承認[編集]

2014年3月に富山化学工業が日本国内での製造販売承認を取得した[1]。ただしすぐに製造・販売が開始されるわけではなく、新型インフルエンザが流行し他の薬が効かないと国が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっている[3]。富山化学工業は当初、アビガンがタミフルに代わる新しいインフルエンザ薬として普及し会社の収益源となることを期待していたが、動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されたため、厚労省による製造販売承認は大幅に遅れたうえに緊急の場合のみ製造可能という条件がついてしまい、経営に貢献するという期待は外れる結果になった[8]

催奇形性の危険があるにもかかわらず承認されたのは、ウイルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぐ既存のインフルエンザ薬と、ウイルスの遺伝子複製を阻害して増殖を防ぐアビガンの作用メカニズムが異なり、既存薬に耐性を持ったウイルスが蔓延した場合でも効果を発揮できるとの期待からだった[8]

新型インフルエンザの流行に備え備蓄[編集]

2017年3月9日、厚生労働省は、新型インフルエンザの流行に備えアビガン錠を備蓄することを決め、本年度3万人分を発注する随意契約を同月30日に結ぶ方針であることを発表した

 

 

 

投与例[編集]

2014年9月26日、富士フイルムはフランスでアビガン200mg錠がエボラ出血熱ウイルスに感染したフランス人女性看護師に投与されたと発表した。これはフランス政府機関より依頼を受け、日本政府と協議の上緊急対応として提供されたものである[36][37]。この女性は10月4日、無事に回復して退院した[38]

2014年10月6日、ドイツフランクフルト大学病院に搬送されたウガンダ人のエボラ出血熱患者の治療のために、10月4日に「アビガン錠」が投与された[39]

2014年10月19日、スペインのエボラ対策当局は、マドリード市内の病院で患者を看護していて二次感染し、入院治療を受けていた看護助手の体内からエボラウイルスが消えたと発表した。この看護助手に対してもファビピラビルが投与された[40]

2019新型コロナウイルスへの適用[編集]

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2020年2月現在、2019新型コロナウイルス (SARS-CoV-2[41]) 感染症への効果が期待されている。ただし試験管内のSARS-CoV-2に感染するVero E6細胞での試験ではファビピラビルの50%効果濃度 (EC50値) が高いものとなっている[42]

既に中華人民共和国で臨床試験が行われており、最初の段階で良好な結果を示している[43]。浙江海正薬業股份有限公司は国家食品薬品監督管理局 (国家薬監局) の承認を得て、ファビピラビルを正式に販売できる状態となった[44]

2020年2月22日、日本国政府は新型コロナウイルスの感染者を対象にアビガンの投与を推奨する方針を固め、近く製薬会社に増産を求めるとも報じられた