「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(アルバム、クッキンより)
By マイルス・デイヴィス・クインテット(1956)
超・天才という人は、
難曲をやるだけが、彼らの才能ではありません。
この曲のような、超・有名なスタンダード曲
をやらせても、多分、ジャズ・レコード史上、
最高の演奏でしょう。
もちろん、チェット・ベイカーのも有名ですが、
マイルスは、懐が違います。
この演奏は、後の、1965年の演奏とは違い、
1956年、10月の、アルバム、『クッキン』のレコーディングです。
ニューヨークの隣の、ニュージャージーの、
ハッケンサックの、
オーディオ・エンジニア―では、当時世界最高に有名だった、
ルーディー・ヴァン・ゲルダ―の
スタジオで録音されたものです。
お聴きになればお感じになるでしょうが、
もう、最初の、ピアノの、
きらきら光る水面の光のように、輝くような、
コロコロ、きらめくような、レッド・ガーランドのピアノのイントロです。
クインテットですが、
この曲では、もう一人の天才のコルトレーンは、演奏に加わっておりません。
- Miles Davis – trumpet, bandleader
- Paul Chambers – double bass
- Red Garland – piano
- Philly Joe Jones – drums