日本国際賞に欧米2氏 5G関連技術、古代人DNA解析 「日本版ノーベル賞」

2/4(火) 17:37配信

毎日新聞

 

 国際科学技術財団(小宮山宏理事長)は4日、2020年の日本国際賞を、米マサチューセッツ工科大のロバート・ギャラガー名誉教授(88)と、スウェーデン国籍で独マックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授(64)に贈ると発表した。同賞は、科学技術の進歩や人類の平和と繁栄に貢献する業績を上げた研究者に授与される。日本を代表する科学賞で「日本版ノーベル賞」とも称される。

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 ギャラガー氏は、デジタル放送や次世代移動通信システム「5G」などに採用されている、データ伝送で生じる誤りを効率よく訂正する方法を1960年代に提唱した。当時の容量の小さなコンピューターでは使えなかったが、その後現代のデジタル社会を支える基盤技術となった。

 一方ペーボ氏は80年代半ば、発掘された骨や歯の形態から進化や分類を論じていた古人類学に、DNAを抽出・解析する遺伝学的手法を取り入れた。この方法で、ネアンデルタール人のゲノム配列を決定し、ヒトの祖先と交雑していたことを明らかにした。

 授賞式は4月に東京であり、2人にそれぞれ5000万円が贈られる。日本国際賞は毎年二つの受賞対象分野を選んでおり、今回は「エレクトロニクス、情報、通信」「生命科学」が対象となった。

 

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00000039-mai-sctch

 

 

【信田真由美】