10年前ほどにも、どこかで、これについて書いたことがありますが、
とうとう、日本にまで被害が及んできた模様です。
95%の確率で、
マンハッタンや、ニューヨークから来た観光客の旅行鞄と一緒にやってきた模様です。
皆さん、ニューヨークでは、大・大・大問題です。
ここの記事に書いてあることは、本当に正しいです。
プロの、専門家を雇わないと、根絶できません。
数匹生き残っていても、大問題です。
費用や、日にちや、労力も大変です。
マンハッタンでは、業者のこの駆除費用が、90万円、
引越し同様に、プラス、全てを、ヴィニールの袋に入れないといけません。
家を、3日から、4っ日、開けないといけません。
そのホテルなどの宿泊費。
なんやかんやで、マンハッタンでは、120~130万円かかります。
個人では、絶対に、この記事のごとく、だめです。
”AirBnb"を経営している人は、もう、確立的に、
通常の人の百倍のチャンスはあるでしょう。
特にニューヨークから来日した人を止めるときは、
まあ、覚悟してください。
100万円が、ぶっとびますし、労力が大変です。
そのほかの外国人の旅行鞄と一緒にも、日本にやってきます。
アメリカなどからは、木工、木材でできた家具や、中古の家具は、
輸入したら、リスクが、非常に高いです。
古い家具などに住み着くことが多いからです。
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火の付いたようなかゆみの荒波が… 米国発「南京虫」被害が国内で急増中〈AERA〉
11/8(金) 16:00配信
南京虫とも呼ばれるトコジラミの被害が今、急激に増えている。米国では社会問題となっているほどだ。南京虫の恐るべき生態とは。AERA 2019年11月11日号に掲載された記事を紹介する。
【南京虫(トコジラミ)の写真はこちら】
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仕事中、指にフーフーと息を吹きかけ続けた。指先から腕にかけて、無数の丸い虫刺され。少しでも冷やそうとするのだが、「かいちゃだめと思っても、無理、かゆすぎます」。
東京都足立区に住むウェブディレクターの女性(43)を襲ったのは、南京虫だ。正式名はトコジラミ。夜間に人やペットの血を吸う。成虫でも体長5~8ミリ。カメムシの仲間で、ベッドの骨組みや、ふすまと床の隙間などに潜伏する。6カ月~1年ほどの寿命で200~500個の卵を産む。7日程度で孵化(ふか)するなど繁殖力は強い。
害虫駆除業者でつくる日本ペストコントロール協会によると、協会への相談件数は2009年度の130件から右肩上がりに増え、15年度には617件に。その後も高止まりしている。日本では戦後に大発生したが、1970年代に沈静化していた。だがその後、DNAの変異で殺虫剤に抵抗する能力を付けて“進化”。10年ほど前から再び被害が報告されるようになった。一般的な家庭用殺虫剤が効かず、「スーパー南京虫」とも呼ばれている。
日本ではまだ大きな騒ぎにはなっていないが、アメリカではすでに社会問題化している。
ニューヨークの国連本部やエンパイアステートビル、ニューヨーク・タイムズ本社など様々な場所で南京虫が発見され、映画館や有名ブランドの店舗が、駆除のために一時的に閉鎖されることもある。
米とカナダのホテルなどの宿泊者が南京虫による被害や目撃情報を投稿するサイト「The Bedbug Registry」には、世界中に展開する複数の高級ホテルで「南京虫が出た」との情報が上がっている。刺された人が訴訟を起こす騒ぎにまでなった。
一度発生すれば、業者が入らなければ根絶できない。日本ペストコントロール協会の技術委員、小松謙之さん(56)は言う。
「虫1匹、卵一つが残っていれば、再び被害が発生し繁殖する可能性がある。ゼロにしなければならない」
駆除では、南京虫の潜みやすい家具の隙間から壁の裏まで、くまなくチェック。室内にあるすべての荷物を移動し、箱の中に入っている物を出す。引っ越しに近い労力が必要だ。雑誌などに挟まっていないか、特徴である黒いふんがないかも確認する。そのうえで、薬剤やスチーム、高温乾燥機、ドライアイスで虫や卵を駆除する。協会によると、根絶するまでの駆除回数は3回が多いという。
「10年前は宿泊施設からの依頼が圧倒的だったが、最近は住宅で増えている。だが、駆除するのは大変で、業者の相場は十数万円以上。駆除できないまま深刻化してしまった結果、南京虫の数が増えていることが考えられる」と小松さん。
前出の女性は今年9月初めの朝、足首に数十カ所の虫刺されがあることに気付いた。ノミかダニだと思った。まもなく足首から広がるようにふくらはぎ、背中、首の後ろまで全身が刺されるようになった。
就寝中に刺されているようだ。長袖、長ズボンの服を着ていても、服の下に潜られる。タイツや長靴下など計3枚をはいて完全防備で寝たつもりでも、布地の一番薄い部分を刺された。
「火の付いたような激しいかゆみが、一日に何度も何度も、荒波のように押し寄せてくる。ノイローゼになりそうです」
100カ所以上刺され、かきむしった患部は、「赤紫のお花畑みたい。自分の肌じゃないみたいな、ざらざらの花畑」(女性)。この2カ月で使ったかゆみ止めは4本に上る。
10月初め、敷布団のそばにある押し入れを深夜から朝4時まで見つめた。すると、小さな虫が出てくるのを確認した。ネットで調べ、南京虫ではないかと疑った。
「南京虫先進国」のアメリカでは、自宅に南京虫がいるかどうかを調べるトラップ(わな)が使われている。雑誌「ナショナルジオグラフィック」のホームページで作り方を調べ、置いてみた。南京虫は寝ている人間の呼吸を感知し、忍び寄る。水に砂糖とイーストを混ぜて二酸化炭素を出しておびき寄せる仕掛けだ。すると一晩で1匹、わなにかかった。すぐに業者を依頼、10月下旬に6センチほどの卵の集まりを駆除してもらった。処置のもらしがないか、3週間は経過観察が必要だという。
「家の床や壁に、枯れ葉のくずが見えたようだった。凝視すると南京虫。気配を感じるだけで、かゆくなります」
卵の集まりがあった押し入れに収納していた洋服の多くを処分したという。
不思議なこともある。同じく刺される被害に遭った高校2年の息子(16)よりも、女性の方が刺される回数が圧倒的に多いのだ。同じく南京虫の被害に遭った知人宅でも、母親ばかりが刺されたという。
実は、南京虫の誘引剤に使われるニオイ成分の「ノナナール」は、女性の加齢臭の主成分として知られる。はっきりとした統計があるわけではないが、女性は南京虫が潜んでいないかより確認を心がけた方がよさそうだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191106-00000056-sasahi-soci&p=2
(ライター・井上有紀子)
※AERA 2019年11月11日号より抜粋