〔NY外為〕円、109円台前半(5日)

11/6(水) 7:30配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】

 

5日のニューヨーク外国為替市場では、米中貿易協議の進展期待などを背景にリスク選好姿勢が強まり、円相場は1ドル=109円台前半に下落した。午後5時現在は109円12~22銭と前日同時刻(108円53~63銭)比59銭の円安・ドル高。

 


 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は4日、トランプ米政権が対中制裁関税第4弾の一部撤廃を検討していると報道。月内にも行われる米中首脳会談での「第1段階」の合意署名実現に楽観的な見方が広がり、米株価が史上最高値を再び更新。長期金利の上昇基調が続く中で、「安全資産」とされる円は売られ、一時109円25銭まで下落した。

 


 堅調な経済指標の発表を受けて、米景気の先行きに対する悲観論が後退していることもドルを下支えしている。米サプライ管理協会(ISM)がこの日発表した10月の非製造業景況指数は54.7と、前月の52.6から上昇、市場予想(ロイター通信調べ)の53.5も上回った。前週末発表の10月の米雇用統計で、就業者数の伸びが予想ほど鈍化せず、底堅さを示したこともなおドル買い要因となっているもようだ。

 


 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1069~1079ドル(前日午後5時は1.1124~1134ドル)、対円では同120円83~93銭(同120円77~87銭)。

 

 

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