お腹の脂肪だけ落ちないのは「ホルモン」が原因である5のサイン
9/30(月) 22:00配信
お腹の脂肪だけはなかなか落ちない。だからと言って、ジムをサボってしまった自分を責め立てる前に、まずはこの事実を理解してほしい。女性は年齢を重ねるたびに、ホルモンバランスが多少乱れるだけで、頑固な脂肪がお腹周りにつきやすくなるそう。その内容を『Prevention』からご紹介。
【写真】「やせホルモン」を増やす方法
実際に、ホルモン補充療法を受けている閉経後の女性は、何も受けていない女性と比べて、お腹のぜい肉が少ないことが最新の研究により発覚している。医師の診察に急ぐ前に、ホルモンバランスを自然に改善する方法を試してみて。砂糖や加工食品の摂取量を減らし、乳製品やアルコール、カフェインを排除するだけでも、血糖値やインスリン値は大分安定するよう。
あなたのお腹周りのぜい肉は、単に、赤ワインやピザを食べ過ぎたから? それとも、もっと大きな問題が背後にあるから? ホルモンが原因である場合を特定する5つのサインはこちら。
1. 規則正しく食べているのに、お腹周りだけ太ってきた
今までは割りとペタンコだったお腹が、急にポッコリしてきたと感じる場合は恐らくホルモンのせい。「年齢を重ねるたびにインスリンの抵抗性が増してくるので、体は脂肪を燃焼させるよりも、体内に蓄えようとします」と説明するのは、『The Hormone Cure』や『The Hormone Reset Diet』を執筆したサラ・ゴットフリード医師。「女性は閉経前後に差し掛かると、インスリンの抵抗性を増大させるエストロゲンが優位に分泌されるので、お腹に脂肪が蓄えられやすくなります」
2. やたらと甘い物が欲しくなる
ゴットフリード医師によると、インスリン抵抗性は、別の重要なホルモンに二次的な影響を与えるとのこと。「インスリン抵抗性は、レプチンに影響を及ぼします。レプチンとは脳に満腹感を伝えるホルモンですが、血中のインスリン値が上昇すれば、レプチンの分泌量も増えるわけです」と、ゴットフリード医師。
「通常ならレプチン濃度が上昇すると、私たちは満腹感を感じてそれ以上食べるのをやめますが、絶え間なくレプチンが分泌されるようになると、満腹中枢を刺激する『レプチン受容体』が機能しなくなります。つまり、レプチンの作用とは反対に、満腹感を覚えずに食べ続けてしまうのです」
3. 気分の浮き沈みが激しい
更年期に差し掛かると、エストロゲンの数値が頻繁に変動するので、気分にムラが出たり、お腹周りに頑固な脂肪がつきやすい。そのため、気分障害を発症しやすいのは男性より女性であることが、ウィスコンシン大学の研究で証明されたそう。ゴットフリード医師は、体重が増えたことで自分を責めたりしないように強調している。「体重がなかなか減らずに苦労している人は、それを自制心や意思の弱さのせいにしないで下さいね。原因はホルモンにあるわけですから」
4. 絶え間ないストレスを抱えている
お腹の脂肪がつく別の要因は、ストレスホルモンと言われるコルチゾール。ストレスや不安を抱えると分泌されるホルモンで、いずれは体重増加にもつながるよう。救急・救命医療の認定専門医であるジャクリーン・モントーヤ医師が言うには、体が一種のサバイバルモードになっているからだと解説する。「ストレスや不安が増えると、体はコルチゾールを分泌してサバイバルモードへと切り替わり、体内に脂肪を蓄えようします」
5. 1日中疲れているのに眠れない
体重増加がホルモンのせいだと示す明らかなサインは、不眠や疲労。睡眠不足は疲労やストレスをもたらし、不眠症を引き起こす。これらの要因は全て、ホルモンバランス(特にコルチゾール値)を崩してしまうとか。「コルチゾールが増加すると、甲状腺ホルモンが減少するので、お腹の脂肪がつきやすくなるだけでなく、筋肉や組織の成長、全体的な健康を担う成長ホルモンをも減少させます」
自然にホルモンバランスを整えるには?
女性にとってお腹の脂肪を落とすのは一苦労。医療の力を借りる選択肢はさておき、悪影響を及ぼすライフスタイルに変化を加えることで、ホルモンバランスを安定させることは可能なのだそう。
モントーヤ医師いわく、「毎日の食事や運動、睡眠に配慮し、ストレスをどのように解消していくかが、ホルモンバランスの整えるうえで重要になる」そう。また、食生活を見直すようにアドバイスしている。「40日間は、砂糖やグルテン、乳製品、アルコール、カフェインを排除することを勧めます。そして、毎日1lb(450g)の野菜(アブラナ科野菜など)と抗炎症作用を持つタンパク質を必ず食べるように心がけましょう。この目的は、体に刺激が強い食品を排除し、栄養面における体のストレスを低減させるためです」。断続的ファスティングも効果的のよう。モントーヤ医師が推奨するのは、1日のうち8時間は食事をしてよく、16時間は断食するという「16:8ダイエット」。これに加え、高強度インターバルトレーニングを習慣化し、毎日7~8時間の睡眠をとること。「質の悪い睡眠は、ホルモンバランスを乱す要因ですから、疲れると過食しやすくなります」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190930-00010003-womensh-life&p=2
※この記事は、『Prevention』から翻訳されました