ロシアとウクライナ、拘束者を交換 関係回復へ第一歩か

9/7(土) 21:32配信

朝日新聞デジタル

 

 

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 ロシアとウクライナの両国は7日、2014年のウクライナ危機以降、互いに拘束、訴追してきた民間人や軍人らを相手国に帰国させた。両国の対話がほぼ完全に途切れるきっかけになった昨年11月のウクライナ南部クリミア半島近くの銃撃・拿捕(だほ)事件の拘束者も含まれ、緊張緩和と関係回復への第一歩と期待される。

【写真】7日、拘束を解かれてロシアからウクライナに帰国し、首都キエフ郊外の空港で家族らと抱き合う人々=AP

 ロシア政府の当局者はインタファクス通信に、拘束者、被訴追者の「交換」は両国で35人ずつに上ると述べた。ロシア側からは、クリミア半島近くの銃撃・拿捕事件で拘束されていたウクライナ艦船の乗組員24人のほか、同半島出身のウクライナ人映画監督で「テロ活動」を理由に軍事法廷で禁錮20年の判決を受けたオレグ・センツォフ氏(43)が含まれている。

 ウクライナ側からは同国で「国家反逆罪」に問われたロシア国営通信社幹部や、ウクライナ東部の親ロシア派勢力関係者らがロシアに戻された。

 フランスのマクロン大統領は8月の主要7カ国(G7)首脳会議で、16年以来開かれていない仏独を交えた4カ国の平和協議再開への意欲を表明。拘束者の問題でもプーチン氏に対応を求めており、今回の交換は実現に向けた環境整備の一環とみられる。

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