(CNN) 南米ブラジルの国営ブラジル通信は6日、同国の音楽様式の1つであるボサノバの創始者の1人とされる歌手兼作曲家の
ジョアン・ジルベルトさんが同日、死去したと伝えた。88歳だった。
死因は不明。
同通信によると、最後の舞台は2008年で、ボサノバ誕生の50周年を祝う行事に伴うものだった。
米国のジャズのサックス奏者である
スタン・ゲッツと組んだアルバム「
ゲッツ/ジルベルト」の発表も音楽史的には有名な出来事で、このアルバムは1965年の米グラミー賞の最優秀アルバム賞に輝いた。ボサノバ音楽との融合を狙ったジャズのアルバムは今なお珍しい試みともされている。
同アルバムには、作曲家
アントニオ・カルロス・ジョビンが手掛け、世界的にヒットした曲「
イパネマの娘」も含まれていた。