ヤマハ発動機は、昨年「PAS」シリーズ発売20周年を迎えた。20年前はシニアユーザーがメインだったが、徐々にママ需要、通学・通勤利用も増えているという。さらに最近では、健康志向の高まりや、ガソリンの価格高騰により、電動自転車の売り上げ台数は着実に伸びているのだそうだ。
そこでヤマハが力を注いでいるのが、通勤だけでなく、レジャーやフィットネスにも利用できるスポーティカジュアルモデルだ。そこで今回はその乗り心地を体験すべく「ヤマハPASスポーティカジュアルモデル 代官山ポタリング試乗会」に参加してきた。
■ フルモデルチェンジした『PAS VIENTA5』
2011年に発売となった前モデルは、女性がメインターゲットだったが、今年からユニセックス向けへフルモデルチェンジ。その進化ポイントをチェックしていこう。
『PAS VIENTA5』
『PAS VIENTA5』(26型)12万9060円。女性でもまたぎやすい低めのトップチューブながら、スポーティなフレームを採用。
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『PAS VIENTA5』
より遠くまで快適に走れるよう、リチウムイオンバッテリーは、従来よりも容量を30%アップした8.7Ahに。急速充電器も付属し、急速充電を利用した場合、約2.5時間で満充電となる。
。『PAS VIENTA5』は、フレームが低い位置にあるので、サドルからお尻を前にずらすだけで、パッと立てるので凄く楽だった。
また、急な坂道でもアシストモードを「強」にしなくても「標準」モードでスイスイと登れた。自転車を押して歩いている人の脇をスイーッと抜かした時の優越感! これはアシスト力のおかげなのだが、私って意外と体力あるかも、と過信してしまった。
『PAS VIENTA5』
ちなみに会場では、ヤマハの女性社員がカスタマイズした『PAS VIENTA5』を展示。フレームにニットを巻き付けたり、ナチュラル素材のカゴやタイヤのカラーをオフホワイトにするなど、ハンドメイド感あふれるカスタマイズが目を引いた。愛着のある自転車にカスタマイズすれば、自転車に乗ること自体が楽しくなりそうだ
■ 本格派スポーティモデル『PAS Brace XL』も要チェック
2014年夏モデルの『PAS Brace XL』も発売される。
『PAS Brace XL』
『PAS Brace XL』(26型)16万3080円 8月29日発売。大容量12.8Ahのバッテリーを採用した本格派スポーティモデル。内装8段変速を採用。通勤もレジャーも長距離走行を快適に楽しめるのがポイントだ。
さらに、ハンドルグリップやブレーキなどのパーツを変更。従来はグリップシフトを採用していたが、夏モデルからレバー式シフトにしたことで、操作がしやすくなったのも利点だ。こちらもカスタムモデルが参考展示されていた。
『PAS Brace XL』 『PAS Brace XL』 『PAS Brace XL』
ハンドルやフレーム、チェーン、サドルなどにアクセントとなるブルーを使用。ホワイトとブルーのコントラストが際立つカスタマイズだ。
『PAS VIENTA5』はどちらかというと、街中を散策するポタリングに最適。『PAS Brace XL』は、よりパワフルでロングライドをしたい人に向いている。電動自転車はママチャリのイメージが強く、スポーツタイプの電動自転車なんて邪道! という人もいるであろう。
だが、いきなりクロスバイクでガンガン攻めていくより、まずは電動自転車で肩慣らしをして、自転車生活を楽しむところからスタートするのも良いと思う。体力に自信がないけれど、自転車には乗ってみたい。ちょっと遠くまで行ってみたい。そんな人こそ、この2モデルをオススメしたい。
■製品情報
http://www.yamaha-motor.co.jp/pas/
文/西川由美子(にしかわ・ゆみこ)