『あっぱれ!』
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膵臓には2つの役割があります。食物の消化を助ける膵液の産生(外分泌機能)と、血糖値の調節などをするホルモン(インスリンなど)の産生(内分泌機能)です。
膵液は膵管によって運ばれ、主膵管という1本の管に集まります。十二指腸乳頭で、肝臓から総胆管を通って運ばれてくる胆汁と合流して、十二指腸へと流れていきます
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html
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日本の2万人を超えるすい臓がん患者さんのデータによると、すい臓がん全体の5年生存率(がんの治療を開始してから5年後に生存している人の割合)は13%と非常に不良ですが、10mm~20mmの大きさで見つけた場合は50%、10mm以下の大きさで見つけることができれば、80%以上に改善することが分かっています。
しかし、その発見率は、10mm~20mmの大きさで全体の5%、10mm以下に至っては0.8%にすぎません。
すい臓がんの症状として、腹痛、食欲不振、腹部膨満感(おなかの“はり”)、体重減少、黄疸、糖尿病の発症・増悪、背中の痛みなどが挙げられます。
一般的に、初期には無症状なことが多いと思われていますが、20mm以下のすい臓がん患者さんの80%以上は、上記のうちの何らかの症状を認めることが明らかになっています。
すなわち、上記症状で病院を受診したすい臓がんの患者さんが、不十分な検査で「異常なし」と診断されたために、発見が遅れて手術できない状況となってしまうことが、少なからずあるのです。
http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21191.html
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和歌山に『すい臓がん』専門施設 早期発見や新治療法研究で“克服”目指す
和歌山県立医科大学は全国でも珍しい、すい臓がんの早期発見と治療に特化した「膵(すい)がんセンター」を設置すると発表しました。
和歌山県立医科大学が9月1日に和歌山市に設置すると発表した「膵がんセンター」。すい臓がんは早期の発見が難しく、他のがんと比べて治りにくいとされていますが、このセンターでは解像度の高い超音波内視鏡での検査で早期発見に繋げる他、相談窓口を一本化して他の医療機関との連携を目指します。
「治療が難しい高難度の疾患というのは、しかるべき施設に集約してやった方が良いだろうと。ファイナルゴール(最終目標)は、すい臓がんの克服です。」(和歌山県立医科大学附属病院 山上裕機院長)
膵がんセンターでは、すい臓がん患者向けの免疫療法など、新たな治療法の研究も進めていきたいとしています。
MBSニュース