ここで、この記事のポイントを、おさらいです。
1) 「日本はAI後進国」
まさにその通りで、この分野では、超・超・急いで、人材と予算、環境、
すべて、確保し続けて、15年以内に、世界ダントツ一に、なるべきです。
2) 「衰退産業にしがみついている」
これも、私が、ここ30年以上、言ってきたことで、全ての職業、業界、業種の人を救うという理念は、すばらしいですが、日本は、過度に、全てのそういう人たちを、救済というより、守ってあげてきました。
伝統技術や匠の技は、別格ですが、
通常のビジネスでは、衰退産業を、90%、、救済する「力と余裕」は、今の日本には、できません。
一例で、物流などのチャンネルでは、
二次問屋や、二次卸は、もう、お下がり、していただくしか、ありません。
そんなに技術も変わらない、ようなものの生産者や、業界・業種で、東南アジアや、どこかで作ったほうが、断然、お安いのであれば、そういう業界・業種・製品などは、お下がり、していただくしかありません。
3) 「戦略は先輩が作ったものの焼き直しばかり」
中年やシニアや、高齢の方々の功績を認めますし、感謝いたしますが、
彼らの上を行く、
先達のより良いものを作る
常に前進する
想像する、
開拓する、拡大する、
ことができない、
しない、
が、あまりにも、保守的な、中年以上の社員に、蔓延しすぎております。
しかも、会社全体でも、経営陣でも、「リスクを取らない」
4) 日本は多くの面で先進国から脱落しており、
ここから再度、上位を目指すのはかなり難しい状況
―ー――私が、いつも、ここ15年くらい言っておりますが、日本は、言葉こそ違い、「二流国」に、陥っている。
と、言ってきました。しかも、給料や、収入が、似たような仕事、業界、職業だと、アメリカの、半分くらいです、といってきました。
一部の優れた男女は、別にいたしまして、
多くの中年以上の、サラリーマンや、役人たちの、
創造性のなさと、心地よさに、胡坐をかいている、精神性。
世界最悪の国にあこがれて、
「*流ドラマ」や、”新大久保”に、浸っている中学生から、おばちゃんまで、
ますます、日本女性のレヴェルが、ドイツや、北欧や、アメリカの白人女性たちに、
比較いたしまして、あまりにも、遅れているし、洗練されておりませんし、
「イナカッペすぎます」
5) 労働生産性は先進各国で最下位
いつも言っておりますが、
日本人と、
日本の組織と、
日本の社会の遅れた、合理的でない、くだらない生産性のない”しきたりや、習慣や、慣習”
などに、どっぷり、つかりすぎです。
北欧の合理性と、シンプルな方向性を、心から、まねてほしいです。
ビジネスと、国、というものは、『先進性と効率的』が、
要求されます。
日本の大欠点です。
6) 輸出大国であるという話も、過大評価
これは、日本の社会科教育が、大きく間違って、子供たちに、教え込んだせいです。
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A) 先進性と、創造性
B) 合理性と、効率 (無駄を省く、シンプル化)
C) 国と民間と、シンクタンクが一体となっての、全ての構造改革と、新しい、世界最高の組織造り
D) 幼児教育から、大人の人材教育まで、基礎研究から、先端産業の技術、宇宙工学、脳外科まで、
全ての教育と研究の名の付くものは、世界最高にするべきです。
E) 広い視野を育てる、人間を育てる
などなど、
早急に、やらなければなりません。
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日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう
8/27(火) 19:49配信
薄々、感じていた厳しい現状
<日本は「かつて豊かだった」のではなく、もともと貧しかったのだ。事実、日本の労働生産性の順位はこの50年間ほとんど変わっていない。昔から傑出した技術大国であったという自らの「勘違い」に向き合わねば、日本経済はトンネルを抜けることはできない>
「日本はAI後進国」
「衰退産業にしがみついている」
「戦略は先輩が作ったものの焼き直しばかり」
ソフトバンクグループの孫正義社長
による手厳しい発言が話題となっている。
多くの人が薄々、感じている内容ではあるが、公の場では慎重に言葉を選んできた孫氏の性格を考えると、一連の発言は異例であり、事態が深刻であることをうかがわせる。
実際、
日本は多くの面で先進国から脱落しており、
ここから再度、上位を目指すのはかなり難しい状況にある。
私たちには、日本はもはや後進国になったことを認める勇気が必要かもしれない。
数字で見ると今の日本は惨憺たる状況
このところ日本社会が急速に貧しくなっていることは、多くの人が自覚しているはずだが、一連の状況はすべて数字に反映されている。
日本の労働生産性は先進各国で最下位(日本生産性本部)となっており、世界競争力ランキングは30位と1997年以降では最低となっている(IMD)。平均賃金はOECD加盟35カ国中18位でしかなく、相対的貧困率は38カ国中27位、教育に対する公的支出のGDP比は43カ国中40位、年金の所得代替率は50カ国中41位、障害者への公的支出のGDP費は37カ国中32位、失業に対する公的支出のGDP比は34カ国中31位(いずれもOECD)など、これでもかというくらいひどい有様だ。
日本はかつて豊かな国だったが、近年は競争力の低下や人口減少によって経済力が低下しているというのが一般的なイメージかもしれない。だが、現実は違う。
先ほど、日本の労働生産性は先進各国で最下位であると述べたが、実はこの順位は50年間ほとんど変わっていない。日本経済がバブル化した1980年代には、各国との生産性の差が多少縮まったものの、基本的な状況に変化はなく、ずっと前から日本の生産性は低いままだ。1人あたりのGDP(国内総生産)が世界2位になったこともあるが、それはほんの一瞬に過ぎない。
日本が輸出大国であるという話も、過大評価されている面がある。
2017年における
世界輸出に占める日本のシェアは3.8%
しかなく、
1位の中国(10.6%)、
2位の米国(10.2%)、
3位のドイツ(7.7%)
と比較するとかなり小さい。中国は今や世界の工場なので、輸出シェアが大きいのは当然かもしれないが、実は米国も輸出大国であることが分かる。驚くべきなのは
ドイツで、
GDPの大きさが日本より2割小さいにもかかわらず、
輸出の絶対量が日本の2倍以上もある
日本は「かつて豊かだった」のではない
ドイツは過去40年間、輸出における世界シェアをほぼ同じ水準でキープしているが、日本はそうではない。1960年代における日本の輸出シェアはかなり低く、まだ「安かろう悪かろう」のイメージを引きずっていた。1970年代からシェアの上昇が始まり、1980年代には一時、ドイツに肉薄したものの、その後は一貫してシェアを落とし続けている。
生産性や輸出シェアの数字を検証すると、ひとつの特長が浮かび上がってくる。
日本は1960年代までは敗戦の影響を色濃く残しており、社会は本当に貧しかった。しかしオイルショックを経て、70年代の後半から日本は徐々に豊かになり、バブル期には一時、欧米各国に近づくかに見えたが、そこが日本のピークであった。
日本は「昔、豊かだったが、今、貧しくなった」のではなく、日本はもともと貧しく、80年代に豊かになりかかったものの「再び貧しい時代に戻りつつある」というのが正しい認識といってよいだろう。
筆者はことさらに日本を貶めたいわけではないが、状況の認識を誤ってしまうと、処方箋も間違ったものになってしまう。日本は昔から貧しかったという厳しい現実を直視し、正面から対峙することこそが、本当に国を愛する心だと筆者は考えている。
冒頭でも紹介した通り、孫氏は、近年の日本企業について「戦略は先輩が作ったものの焼き直しばかり」であると指摘しているわけだが、以前の日本企業は違ったのだろうか。これについてもそうとは言い切れない部分がある。
日本企業の本当の強みは何か?
パナソニックという会社は、かつて松下電器産業という社名だったが、昭和の時代には、よく「マネシタ(真似した)電器」と揶揄されていた。トヨタも今でこそ、レクサスといったブランド商品を出せるようになったが、米ゼネラル・モーターズの自動車を参考に製品の開発を続けてきたのは有名な話である。
パナソニックに限らず、日本企業の多くは、欧米企業がヒット商品を出すと、すぐにそれを真似して(今の言葉で言えばパクって)、より安い価格の製品を出すというのが定番商法だった。マネシタ電器とはこれを皮肉った言葉だが、単にモノマネがダメだというニュアンスで、この言葉が使われていたわけではないことに留意する必要がある。
「日本人にはイノベーティブな製品を発明する能力はないが、既存製品を改良する優れた技能があり、それが日本人のパワーだ」とポジティブに捉える日本人は少なくなかった。
当時、安値販売に邁進する日本メーカーの影響で、多くの欧米企業が倒産に追い込まれたが、国内世論は「安くて良いモノを出す企業が勝つのは当然だ」という雰囲気であり、路頭に迷う外国企業の社員について配慮すべきだという声や、顧客はよいモノに対して高いお金を払うべきだといった議論はほぼ皆無であった。
つまり、マネシタ電器という言葉は100%悪い意味ではなく、賢くて商売上手であるというニュアンスが含まれており、むしろ、パクり商法で利益を上げることこそが、弱小国家が生き残る道であるとポジティブに評価していたのだ。
だが、バブル期を経て、社会が多少、豊かになり、日本人は自らの技術力を過信し、昔から傑出した技術大国であったという錯覚を持つようになってしまった。この基本認識の違いが、現状維持のバイアスを強く発揮することになり、結果として孫氏が指摘するように「衰退産業ばかりにしがみつく」結果をもたらしている。
もはや投資会社に変貌しているソフトバンクに対しては、自らは技術を開発しないという点で、常に虚業であるとの批判が寄せられてきた。だが、モノマネに代表されるように、自身ではイノベーティブな開発はしないものの、アイデアと狡賢さ、そして行動力で勝負するのが日本企業の強みであるならば、実はソフトバンクというのは、典型的な日本企業とみなすこともできる。
日本は後進国に転落したという事実を謙虚に受け止め、これを逆手に取って、もっと狡猾に立ち回る企業が増えてくれば、袋小路に入った日本経済にも光明が差してくるのではないだろうか。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190827-00010012-newsweek-int&p=2
加谷珪一(経済評論家)