水素自動車の動力で航行=船舶を開発、公開クルージング-大阪市立大

8/1(木) 17:48配信

時事通信

水素自動車の動力で航行=船舶を開発、公開クルージング−大阪市立大

燃料電池車から供給される電力で動く船舶=1日午後、大阪市

 

 

 

 水素で動く燃料電池車から電力を供給し、船を動かすシステムを大阪市立大の研究チームが開発し、同市内の河川で1日、実証クルージングが公開された。船舶に水素タンクを設置する方法に比べ、製造コストが10分の1程度で済むという。

 研究チームが開発した船舶は長さ約9.5メートル、約2.6トンで10人乗り。トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」を発電機代わりに載せ、発生した電力で船舶のスクリューを動かす仕組み。時速8キロで約13時間、時速4キロで約93時間の航行が可能としている。

 水素発電で動く船舶は排ガスが出ず、環境に優しいため実用化が期待される。新たに水素タンクなどを設けると製造コストは数億円に上るが、水素自動車を活用すれば数千万円に抑えられるという。

 研究チームはこのシステムを使った旅客船への応用も目指しており、南繁行特任教授は「燃料電池システムは安全性や実用性が高い。ぜひ興味ある事業者に使ってもらいたい」と話した。

 

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