多くの定期試験が終了しました。生化学、組織学に始まり、分子細胞生物学、免疫学、感染生物学(感染症や病原微生物などに関するコース)を終え、残すところは生理学の試験のみとなりました。生化学、組織学、分子細胞生物学には合格したので、残りの二つの発表(免疫、感染)を待っています。おそらく合格しているとは思うのですが、発表があるまでは不安です。そうとはいえ、終わってしまった試験の結果は変わらないので、明日から始まる生理学のコースに全力で臨みます。さて、基礎医学のコースを受講しているとき、教科書をあまり重視してきませんでした。講義資料を十分に理解し、暗記すれば試験の問題はそこまで苦労せずに解けていたのです。しかし、免疫学の試験後、少し時間に余裕があったので、ここまでの講義の復習として教科書を読み始めてみました。教科書を読んでみると、講義だけでは理解しきれなかった部分、判然とせずにもやもやしていた部分が、記述されていたのです。試験に通るだけならば、前述の通り、講義資料(レジュメ)を十分に理解・暗記していれば十分です。ですが、講義で扱われる量には限界があります。用語の詳細な定義、概念が創出された背景などの細かな情報は講義だけでは学習しきれないのです。教科書の通読の重要性を痛感しました。免疫学では、エッセンシャル免疫学を読み始めました。体の中で起こる免疫応答を概説し、また、反応が起こる背景、理由、免疫学特有の用語の定義が書かれていました。少しずつ読んで免疫学に対する理解を深めていきたいです。

 また、免疫学の講義が素晴らしかったということもあって非常にこの分野が好きになりました。将来は、小児科とアレルギー科を専門にしていきたいという気持ちも芽生えてきました。当然今後学習していくながで興味・関心は揺れ動いていくとは思います。ですが、将来の診療科目を真剣に考えるような機会にもなったので、やはり基礎医学の果たす意義は大きいのだと思いました。

 

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