昨日、久しぶりにセミナーの講師をつとめました。
「やりきる人材のつくりかた」というタイトルでした。
今日はセミナーについて、書いてみたいと思います。
セミナーというのは、はじめてお会いする方々との一期
一会の場なので、とても大切にしているのですが、どう
したら本当に役立つことができるのか、考えてしまいま
す。
かつて、、、
べリングポイントで「スターコンサルタント」と呼ばれ、
マスコミへの露出が増え、当時ビジネスを急拡大してい
たSAPやオラクルのセミナーの基調講演を担当させても
らったり、日経新聞に識者コメントとして取材をたくさ
ん受けていた時代の僕はとても無理をしていたと思いま
す。
無理をしていたからこそ、勉強は沢山しました。毎日の
アウトプットを続けるために沢山のインプットが必要で
した。常に人が言っていることの半歩先のコメントを求
められていましたので、他の専門家の発言に対しても、
自分独自の視点を持とうと努力していました。
そこでつくった知名度と知識でセミナーをやっていまし
た。それなりに評価いただいていたようにも思います。
あの頃はそれで良かったのかもしれません。
それで沢山の考え方を身に着けることはできたと思い
ます。
まだ世の中に情報は不足していたし、新聞以外に多様な
識者のコメントを直接聞くことが必要な時代でした。
セミナーも情報提供という機能が求められていたと思い
ます。
でも、、、
今は情報提供はインターネットの場で多様で沢山の意見
が飛び交っています。FacebookやTwitterの登場が大き
いと思います。さらに、Newspicksなどの独自メディア
が、その人の関心レベルにあった話を提供してくれる時
代になりました。
セミナーはどういう場であったらいいのだろうか、、、
また、無理をして同じようなことをしてもいいのだろう
か、、、
会社をつくってから「人事の大学」などを通じて、セミ
ナーを沢山やってきたけれども、は、わからなくなって
しまって、この1年間ぐらいは、セミナー稼業をサボっ
ていました。サボっていたというよりも、やりたくなく
なっていました。もう無理はしたくないという気持ちも
ありました。
今回、きっかけがあって、久しぶりに昨日セミナー講師
という役割を任されて、僕は悩みました。
悩んだ結果どうしたか、、、
当日に、参加者から何を得ることができたらいいと思う
かを全て聞いて、ホワイトボードに書いて、一つずつ、
ホワイトボードに書いたことを参加者と一緒に考えてい
くというスタイルにしました。
2時間の時間をめいいっぱい使って、過去からの経験や
そこで得られた考え方ややり方を紹介しながら、一緒に
本質的に大事なことは何なのかを、参加者と双方向、多
方向に対話をしていきました。
これからはこのようなやり方でいいのかなと思いました。
そう考えると、「セミナー」とか「講演」とは言えない
ですね。どんな呼び名にしたらいいのか、実践者同士の
「勉強会」というような感じです。
さて、
セミナータイトルの「やりきる人材のつくりかた」につい
てはどうだったのか?それはぜひ、皆さんと「勉強会」で
お話してみたいです。