戦雲の夢さらにお里はいう。 「だけど、いいの。お別れ申しあげてこのかた、里は、男と女というものは、いくらお慕い申しあげていても、いっしょにくらさなければ、しょせんは他人なのだということが、かなしいほどわかっただけ」 お里