燃えよ剣「どういうときがばらばらになるときだか、知っているかね。副長が隊士の人気を気にしてご機嫌取りをはじめるときさ。副長が、山南や伊東みたいにいい子になりたがると、苦い命令は近藤の口から出る。自然憎しみや毀誉褒貶は近藤へいく。近藤は隊士の信を失う。隊はばらばらさ。」「ああ。私がうかつでした。土方さんが、そんなに憎まれっ子になるために苦労なさっているとは知らなかった。」「よせ」沖田の口から出ると、からかわれているようだった。「性分もあるさ」