「リングにかけろ」という車田正美氏の漫画が70年代後半からジャンプでありまし
た。今度アニメ化するんですが(10月から)そのキャラクターデザインは荒木伸吾
さんです。荒木さんって知ってますか?知らないなら、説明いたしましょう。
元祖美形キャラの作画、動画、キャラクターデザインの人です。1939年生まれですから結構な年齢ですね。60を超えていると思います。17歳くらいの頃は「街」という月刊漫画誌の新人コンクールで入賞します。そのあとは其処でマンガをかいてたんですが、いかんせん貸本むけの単行本のため原稿料も安く、ページ数も限られていた。それでは生活できないが5年ほどその雑誌で作品を発表する。そしてその後漫画家の真崎守氏からの手紙で『マンガを止めて虫プロ(手塚治虫のプロダクションです)で絵を描かない?』と誘いがあり東京へ。昭和40年はじめに虫プロに入社。ちょうどジャングル大帝の時期であり何も知らないため、動画用紙にセットするタップの穴あけから教えてもらった。その後、手塚キャラになれてきた後半、「ジャングル大帝」の原画を何本か担当するまでに上達する。「黒豹トットの逆襲」の巻では西部劇が舞台でみんながいいものが出来ずに困っているとき、簡単に、しかも今までにないアングルで書き上げたことが驚かれる。その後『ジャングル大帝』の第2弾「すすめ!レオ」では先輩アニメーター山本英一氏のもとで原画を担当する。「第一話で雨の中でライヤをかばうレオのシーンではふつうは雨だけ流線で描くのだが荒木氏はキャラクターまで流線で描いたその斬新さが印象深い」と山本氏はのちに語っている。(アニメージュ79年7月号)その後、虫プロを離れ山本氏、斉藤氏らと共に、下請けグループ「ジャガード」をつくる。そして今までの手塚調から一転、「巨人の星」の仕事が舞い込んでくる。リアルぽいタッチの作品に変わるが、荒木氏は過去に熱血なマンガを描いていたためさらに自分の絵の線は漫画家の川崎のぼる氏の線に近い、ということから自信をもって望む事が出来た。彼の描く今までのアニメを無視した奇抜なアングルと大胆かつシャープな線は当時の東映動画のスタッフからは「これはアニメじゃない(ほんとのこーとさー、とは続かないけど)といわれたが新しい時代の新しいアニメとして方向性は良かった。「飛雄馬の魔球を花形が捕らえるシーンなどはバットが画面から飛び出すのでは内科と思ったほどで、この手法は初めてだった。僕はこれをオーバーリアリズムと呼んだ。製作会社に表彰しろといったが断られたので、僕が表彰した」と長浜忠夫氏は語っている。その後は「男一匹ガキ大将」『アタックナンバーワン』と続く。この間結婚などもあった。
続く・・かな?
た。今度アニメ化するんですが(10月から)そのキャラクターデザインは荒木伸吾
さんです。荒木さんって知ってますか?知らないなら、説明いたしましょう。
元祖美形キャラの作画、動画、キャラクターデザインの人です。1939年生まれですから結構な年齢ですね。60を超えていると思います。17歳くらいの頃は「街」という月刊漫画誌の新人コンクールで入賞します。そのあとは其処でマンガをかいてたんですが、いかんせん貸本むけの単行本のため原稿料も安く、ページ数も限られていた。それでは生活できないが5年ほどその雑誌で作品を発表する。そしてその後漫画家の真崎守氏からの手紙で『マンガを止めて虫プロ(手塚治虫のプロダクションです)で絵を描かない?』と誘いがあり東京へ。昭和40年はじめに虫プロに入社。ちょうどジャングル大帝の時期であり何も知らないため、動画用紙にセットするタップの穴あけから教えてもらった。その後、手塚キャラになれてきた後半、「ジャングル大帝」の原画を何本か担当するまでに上達する。「黒豹トットの逆襲」の巻では西部劇が舞台でみんながいいものが出来ずに困っているとき、簡単に、しかも今までにないアングルで書き上げたことが驚かれる。その後『ジャングル大帝』の第2弾「すすめ!レオ」では先輩アニメーター山本英一氏のもとで原画を担当する。「第一話で雨の中でライヤをかばうレオのシーンではふつうは雨だけ流線で描くのだが荒木氏はキャラクターまで流線で描いたその斬新さが印象深い」と山本氏はのちに語っている。(アニメージュ79年7月号)その後、虫プロを離れ山本氏、斉藤氏らと共に、下請けグループ「ジャガード」をつくる。そして今までの手塚調から一転、「巨人の星」の仕事が舞い込んでくる。リアルぽいタッチの作品に変わるが、荒木氏は過去に熱血なマンガを描いていたためさらに自分の絵の線は漫画家の川崎のぼる氏の線に近い、ということから自信をもって望む事が出来た。彼の描く今までのアニメを無視した奇抜なアングルと大胆かつシャープな線は当時の東映動画のスタッフからは「これはアニメじゃない(ほんとのこーとさー、とは続かないけど)といわれたが新しい時代の新しいアニメとして方向性は良かった。「飛雄馬の魔球を花形が捕らえるシーンなどはバットが画面から飛び出すのでは内科と思ったほどで、この手法は初めてだった。僕はこれをオーバーリアリズムと呼んだ。製作会社に表彰しろといったが断られたので、僕が表彰した」と長浜忠夫氏は語っている。その後は「男一匹ガキ大将」『アタックナンバーワン』と続く。この間結婚などもあった。
続く・・かな?