スノボの話 最終輪~スノボとの別れ~
2006年2月5日。
そのとき僕は確かに空を飛んでいた。
3人の友人と数人の観客が見守る中、
高く高く舞い上がった僕は、空中で縦に回転しながらひねりを加え、
衝撃を最小限にするため着地の際には膝を深く曲げた。
イメージ通りのジャンプが成功した僕は無意識に握りこぶしを作り、
小さくガッツポーズを決める。
そんな一連の流れをみたいた友人たちは驚きの表情を浮かべた後に、
大歓声で僕を迎えてくれたのだ。
大逆転ホームランのストーリー。
そう、中級コースで並んでいる僕は出番が来るまでこんな想像をしていた。
いよいよ自分の出番がまわって来た。
ジャンプ台まではおよそ40メートル。
こうして見るとかなりの距離がある。
それに横から見るよりもジャンプ台の高さもかなりありそうだ。
10メートル、15メートルと助走をとるたびに、スピードがどんどん増していく。
20メートル、25メートルと過ぎると、100キロくらい出てるのではないかという
程のスピード感。
30メートル。ここでヒゲ男はもう限界。
ジェットコースターもろくに乗れない僕にはこのスピードは耐えられません。
そして一気にスピードダウンし、ジャンプ台という「山」をギリギリ登った僕は
可愛らしいジャンプをした後、度派手に上半身から地面に墜落した。
着地の衝撃でゴーグルとニット帽は弾け飛んだ。
ニットのお陰で頭はぺちゃんこなオールバック。
それに頭の上には「お決まりの雪」が被っていた。
さらに、このとき僕は胸を強打し、アバラが折れてしまったのだ。
(折れたことは次の日病院に行って分かったことだが・・・)
その後、胸が痛くて痛くて仕方がなかった僕は一人、先に旅館に戻り、
胸の痛みにうなされていた。
そしてこのとき、カッコつけて生きるのはもう止めようと誓ったのと同時に、
スノボは金輪際しないと固く決めたのであった。
スノボの話 後編
ゲレンデには眩し過ぎるほどの太陽が降り注ぎ、
汗を冷やす爽やかな風の中、ついに僕は滑り出した。
このときの気分を曲で表すのなら、福山雅治の「HELLO」がぴったりだろう。
50メートルほど滑って来ただろうか。
もちろん、この間僕は一度もズッコケない。
前にも書いたが、はっきり言って僕は運動神経が抜群である。
だから、1、2年のブランクがあっても、すぐに勘を取り戻すことができるのだ。
やはりスノボは気持ちい。楽しい。
これがこのとき僕が思った素直な感想だ。
さらに30メートルほど滑ると僕は腰をゲレンデに下ろし、小休憩することにした。
目的はもちろん、「女子二人」と「Mr.メガネくん」を待ってあげるため。
ゲレンデに座り、今自分が滑ってきた道を見上げ3人の友人を探し始めた。
しかし、どこを見ても彼らの姿は見当たらない。
「ちょっとスピードが早すぎたなー。僕にしては配慮が欠けていた。反省反省。」
これがこのとき僕が思った素直な感想だ。
しかし、あまりにも彼らは来なかった。
そして次の瞬間、「まさか僕を抜いて先に行ったのでは」と思い始め、
僕は恐る恐るゲレンデの下部に目をやると、そのまさかは的中していた。
明らかに運動オンチなはずの3人は、はるか50メートルほどの下部で
腰を下ろし、僕に向かって手を振っていたのだ。
「ありえない。」
中学生時代野球部の1年生で唯一レギュラーを取った僕があんな3人に、例え
不慣れなスノボでも負けるはずはないのだ。
「そうだ。僕は小休憩をしすぎたに違いない。その間に抜かれてしまったのだ。」
と僕はそのときそう思いながら彼らの元へ滑り出した。
その5秒後。
3人に自分の滑りを見られていると緊張してしまった僕は、
「本日2度目のお決まりのズッコケ」をかましてしまったのだ。
下部ではその姿を見た彼らは大笑いをしていた。
「転ばないかな」という彼らの期待に見事応えてしまったことと、
このとき恥ずかしさのあまりに異様に早く立ち上がろうとしていた僕の姿が、
相当面白かったのだろう。
このような形で出鼻を挫かれ、完全にリズムを崩した僕はその後もズッコケを
繰り返す。良いところを見せるどころか、このままでは「ヒゲ男は運動オンチ?」
というレッテルを貼られてしまう。
これは人生で最も屈辱的な日だ!
僕は母校の小学校代表で横浜市の幅跳び大会で3位になった男だぞ!
バカにするのもいい加減にしろ!
そして次に僕はこの劣勢を跳ね除けるために一つの賭けに出ることにした。
それは逆転ホームランを打つこと。そして僕にはそれが出来るはずだ。
そう、僕はスノボ界の花形、ジャンプ台に人生で初めて挑戦することにしたのだ。
ジャンプ台は初級、中級、上級の3コースが存在した。
初級 これでは今までのズッコケを覆すほどのインパクトに欠ける!
上級 これはさすがに危ないかな・・・
ということで、僕は中級のコースを選択した。
中級といえど、それはそれはかなりの高さになる。そこで滑っているボーダーは
かなりの腕前だし、飛んでいる高さも距離もインパクト十分だ。
さあ、エリートヒゲ男。
見せてやれ。
下級戦士との違いを!
40メートルほどの助走を猛スピードで滑ってジャンプ台に向かい、そして僕は飛んだ。
PS. 今日は最後まで書こうと思いましたが、眠すぎるのでまた続きは今度にします。
スノボの話 中編
いきなりのズッコケをかましてしまった僕ではあったが、
これはまだまだご愛嬌。
むしろ、「ヒゲ男くんでもズッコケすることあるんだ
」と、
逆に女子から好感を得られることであったのではないか?と
思えてきた。
そう、おちまさと氏が言う「はじめに相手の目線を下げる作戦」を
僕は本能的に実行してしまったのだとも考えられる。
偶然にもこんな見事な作戦を実行してしまう僕はやはりツイている。
そして、相手の目線を下げたあとにやるべきことはただ一つ。
僕のcoolな滑りを披露して、感動という刺激を相手の胸に突き刺すだけだ。
女を落とすことなんて簡単なことだ。
「目線を下げる→coolな姿を披露する」このギャップに女はとにかく弱い。
普段から優しい男がいくら優しくしてもその効果は期待できない。
さあ、ヒゲ男。見せるが良い、その華麗でcoolな滑りを!
一足先に準備が完了した僕は、「下のリフトで待ち合わせな!」と爽やかな笑顔
で皆に告げ、ついに滑り出したのであった。
つづく。
スノボの話 前編
走ることでは誰にも負けなかった小学生時代。
「スポーツ万能のヒゲ男くん」と呼ばれていた中学生時代。
強豪私立の選手にも負けないと自信を持っていた高校球児時代。
仮に、僕を世間が使う体育会系と文科系の両者で分けるとしたら、
明らかに前者の体育会系に属することになるだろう。
しかし、事態はこの数年間で大きく変わってしまったようだ。
そしてまた、その事実を認めざるおえない出来事が一昨日起きたのであった。
一昨日、僕はバイト先の友人4人(男2人、女2人)で新潟県までスノーボード
に出かけていた。
高校2年の時に初めてゲレンデデビューしてから6回目。
今回の4人のメンバーでちょうど平均くらいのスノボ経験であった。
上記のようにスポーツに自信があった僕はこのスノボー旅行では、
2人の女子に良いところを見せる絶好のチャンスだと意気込んでいた。
都合が良いことに、相方の男友達は決して運動ができるタイプではない。
というより、分厚い眼鏡の彼は、「Mr.文科系」という感じである。
2人乗りのリフトに乗り中流コースに向けていざ出発。
リフト上では相方とスノボ経験を話し合う。
「前回はジャンプ台に挑戦したんだぜ」と大口を叩く僕。
実際は時速5キロ、15センチのジャンプをしただけだ。
それでもBURTONのウエァーをcoolに着こなす僕の話を
疑うものは誰もいない。
いよいよ頂上が近づいてきた。
リフトの安全バーを持ち上げ、僕らは降りる準備をする。
片足にボードを固定してある状況下でスムーズにリフトから降りられることが、
coolなスノボーダーとしての第一歩。基礎中の基礎である。
一つ前のリフトを利用していた女子2人が降りる瞬間、
「可愛そうだから、転ばなければいいな」と祈っていたが、
本音を言えば、お決まりごとで「転ぶんだろうな」と思っていた。
結果は以外や以外、お二人さんともなかなかcoolな滑り降り。
次は男二人の出番。
相方のMr.文科系は明らかに緊張気味。
彼なりに女子の前でいいところを見せたいと必死なのだろう。
彼のその気持ちは良く分かる。
だが、役者が違う。相手が悪すぎた。せめてゲレンデではコンタクト
にして来て欲しい。
と、内心余裕の勝利宣言をしていた数秒後、
実際に「お決まりのズッコケ」をかましたのは僕だった。
女子二人はクスクス笑うし、「ヒゲ男大丈夫か?」と分厚い眼鏡のMr.文科系が
半笑いで心配してきたことがとっても悔しかった。
今回の旅は、「何かがおかしいぞ」とこのときから薄々感じ始めたのであった。
つづく。
初めて真面目なことを書く。
僕には大好きな作家が3人いる。
まず一人目は村上春樹。
彼の書いた小説はほとんど読んだ。
僕は村上春樹の本をたくさん読んで彼が好きになった。
彼の文章はとてもキザだ。
恐らく彼は自身が書いた文章に対して酔いしれている。
それは彼のデビュー作、『風の歌を聞け』を少し読めば分かることだ。
この小説の一行目にはこんなことが書かれている。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」と。
彼はこれを大学生のころに偶然知り合った作家が言っていたと言っているが、
恐らく彼自身がこれから作家として生きていくために、書き手として絶望しない
ためにはじめに逃げ道を作っておいたのだと思う。
それほど文章に対して命を懸けているキザな男だ。
続いて二人目は山崎豊子。
彼女は新聞社に務めていたころに鍛え上げたジャーナリストとしての嗅覚と、
そして生まれ持った文章家としての才能を持ち合わせている。
(彼女の小説が好きと言っても、僕はまだ3作品しか読めていないのだが。)
(『大地の子』、『白い巨頭』、『沈まぬ太陽』)
彼女にはフィクションに実話を取り込むことや、盗作疑惑に対して批判を
浴びせる人々がいるようだが、あれだけ社会性のある長編大作を書ける
作家は他にはいないだろう。
それだけ凄い。
社会の裏の裏まで徹底的に調べ上げ、その上2000ページ以上にも
なる長編を一気に読ませてしまうほど読者を惹き付ける。
そして最後は重松清。
この人は一時間前に好きになった作家だ。
『その日のまえに』という彼の新作を読み終えて好きになった。
昔に『ビタミンF』という作品を一度読んだっきり彼の小説を読んでいなかった
のだが、(ちなみに当時の感想はふーんって感じ。)
スロット仲間の後輩がこの本を薦めていたので読んでみた。
いや、いや『その日のまえに』本当によかった。
様々な経験を積んできた大人が死に対して書くとこうなるんだなと感じた。
実はこの本の感想が書きたくて今日はブログを書いた。
この本は360度様々な角度から泣かせてくる。直球もあるし変化球もある。
それでいて最後には一冊の小説として一本筋が通っている。
素晴らしい!
是非読んでみてください。
あと、リリーフランキーの『東京タワー』も。
これはハワイで読んでいた僕を死ぬほど泣かせた本です。
僕とエマが出会った夜。
「アナタノ、コンタンはマルミエです。 ダカラNOです!」
エマは片言の日本語を一生懸命使い僕に向かって
憂鬱そうにそうどなった。
一昨日「ハブ・バー」では店側が客を集めるために無理
やりハローウインパーティーを催し、僕と同じくらいの歳
の様々な国籍の若者がその店側の思惑に見事にはまり、
ただただ飲んでは大声で笑っていた。
このパーティーの中でもひときは目立っていたのが、
カナダ人留学生であるエマだった。
僕は彼女が使う片言な日本語以上に、おそらくぎこちない
英語を使い、ようやく彼女を僕が陣取った店の奥の席へと
誘うことに成功した。
「キミはどこから来たのか?」
「何を専攻しているのか?」
「日本は楽しいか?」
と、僕は初対面の人に対するその
マニュアルどおりの質問を繰り返した。
そんな質問に彼女は僕の英語力に気を使い、
ゆっくりと日本語を考えながら答えてくれた。
大きな目とはっきりとした口元、それに少し色黒な
肌を持つ彼女は、間違った日本語を使った後に
見せる照れ笑いを普通の人のそれの何倍にも
可愛く感じさせる力を持っている。
二人は1時間かけて2杯のカクテルを飲み、
僕は会話の節々に「I love you」を何度も付け加えた。
そんな僕のアメリカンジョークに対して彼女は少しも
嫌がる素振りはない。
本当に楽しそうな笑顔を見せてくれた。
それからさらに数分がたった後、
僕はそろそろエマを彼女の友人の席
へと帰してあげなくてはならないと思った。
「日本では女性の携帯番号を聞くのが礼儀なんだ。」
と僕はエマに嘘の日本の習慣を教え二人は携帯番号
を交換した。
そして別れ際、
僕はエマに、
「カナダ人が挨拶するときと別れるときにするようなハグをしてさよならしたい。」
とジェスチャーを交えてお願いをした。
次の瞬間、
エマは今まで僕に見せてくれた笑顔が嘘だったかの
ように激しく憤慨をし、「冒頭の言葉」を僕に向かって叫んだ。
そして彼女が飲んでいたカルーアミルクの残りを勢いよく
顔面にかけられた僕は、びしょ濡れになりながら「ハブ・バー」
をあとにしたのであった。
バイトの話。
ヒゲ男は3日連続アルバイトをしていた。
一日目はエレクトロニクスの展示会のバイト。
「事前登録していない方は2階に上がってください。」
と、約8時間の間、僕は拡声器を使いながら永遠と叫び続けていた。
はっきり言って最高にだるい。
5時間が過ぎた頃には、
「もう一生このバイトに入るのはやめよう」と考えていた。
この日の稼ぎ、7000円。
二日目のバイトは、韓国人スターがコンサートをするための準備スタッフ。
横浜アリーナの駐車場に6時間永遠と座っていた。
11tトラックが来たら誘導するという仕事なのだが、
そのトラックは一時間に1台くればいい方で、かなり暇だ。
お昼過ぎ、秋のやわらかい日差しを浴びて気持ちよくなって
しまった僕は、深い眠りについてしまった。
その結果、「お前は何しに来てるんだ!もう帰れ!」
と僕は社員から怒鳴られ、命の次に大事だったパイプいすを持っていかれ、
立たされ続けた僕は、
「もう一生このバイトに入るのはやめよう」と決意した。
その後、仕事が変わった僕は、永遠8時間の間、折込チラシの作業をした。
この日の稼ぎ、11500円。
本日の三日目のバイトは、東京国際映画祭の運営スタッフ。
このバイトは、六本木ヒルズ前のけや木通りに敷かれた赤じゅうたんを
歩く映画監督や出演者を、いき過ぎたファンやイベントを妨害する人から
守るというものだ。まあ、一言で言えば警備員である。
警備員である僕は、観衆側を向き、赤じゅうたんの方を決して見てはいけないと
指示を受けていたが、もちろん僕はずーときらびやかな衣装に身を包んでいた
芸能人を眺めていた。さらに、より良く見えるように指定場所から少しずつ移動
し、最終的には初めいた場所から20メートルほど違う場所に僕は陣取った。
その結果、工藤静香、豊川悦治、吉川ひなの、小雪、白石美穂、深津絵里、
中井貴一・・・そして、高倉健とそれはそれは大物芸能人をほんの2メートル先
ほどの距離で見ることができ、
「このバイトはこれからも是非やりたいな」と、僕は思った。
芸能人を身近に見た感想はというと、
小雪は同じ人間とは思えないようなスタイルをしていて驚愕したし、
深津絵里の顔が握こぶしくらいの大きさだったのがとても印象的だった。
この日の稼ぎ、5000円。
3日間、計27時間働いて23500円。
仕事のだるさを再確認した。
このお金は大事に大事に使いっていこうと思った矢先、
ほんの20分間で4000円をスロットで使ってしまったのであった。
山田マン。 ~第5章~
あれは今から4年前。
その日は朝から嫌な雨が永遠と降り続き、真夏の昼間
にもかかわらず、外は暗くどんよりと曇っていた。
それが祝日ならば誰もが家の中で温かく、幸せな一日を過ごすだろう。
少なくとも僕ならそうするし、当時大学一年生だった僕には
授業をサボるという条件を自分に与えさえすれば、
その小さな幸せを向かえ入れることは容易なことだった。
しかし、その日、僕にその幸せが訪れることはなかった。
いったって授業に熱心ではない僕にとって、その条件を飲む
ことは決して難しいことではないし、事実そうするつもりでいた。
その幸せが僕に訪れなかった理由、それは不可抗力なことだったのだ。
僕が体験したこのサイヤクルトな物語は、以前このブログで書いていたもの
の続きである。中途半端な形で途切れてしまっていたので、いつか続きを
書かなくてはとずっと考えていたのだが、僕の怠惰な性格が邪魔をし、
どうしても続きを書く気にはなれなかった。
しかし、何人かの友人に続きを書くことを催促されたことや、再度引き篭り
な生活が始まったことから、ついに僕はこの物語を完成させようと決意した。
以前の内容を読んだことがない人は、是非初めから読み進めて頂きたい。
(左の列にある、ブログテーマ一覧の中の長編集からすぐに見れます。)その日、ヒゲ男は人生で最も苦痛な電話をしていた。
それは、未成年の頃に万引きをし、父親を呼び出すために電話をした
あの時よりもさらに辛く、そして長く感じられる時間であった。
電話ごしに聞こえて来るその大きな声を例えたならば、
カセットテープをスロー再生にしたときのような
あのゆっくりと、そして限りなく低い声。
首を絞められている女性が押しつぶされた声帯から
無理やり声を絞り出しているような、そんな声だった。
そう、その声の主は、山田マンである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前回から全く進みませんでしたが、今日は疲れたのでここまでにします。
またいつ書くか分かりませんが、これからもヒゲ男のブログを
どうぞ宜しくお願いいたします。m(._.)m
日暮くんはヒキこもり。
昨日は、漫画「こち亀」に出てくる
キャラクター「日暮熟睡男」のような
友人と久しぶりに飲みました。
彼と僕は高校一年生の103Hのクラスで出会い、
当時の彼は、ぴっちり中分けの髪型に、
1センチ以上厚さのあるであろうレンズのメガネをかけ、
肌の色は真っ青でした。
僕はそんな彼を見て、何て気持ち悪い人間なんだ、
こいつとは絶対に友達になるのはやめようと誓っていました。
しかし、彼の独特な世界観から繰り出す笑いのセンスは
天才的で、僕が陽の笑いを求めている人間とするならば、
彼は陰の方の笑いの頂点を極めていました。
そして、僕は彼とすぐに仲良くなり今でも良き友の一人です。
現在、彼はニート(本人はあくまでも家事手伝いと言い張っている)
であり、週に4日から5日は家にこもりPCを眺めるといった生活を
しています。
これは昨日聞いた話ですが、ネットサーフィンをする際
彼はめんどくささから一切タイピングを使わないらしいです。
もちろん寝ながらネットサーフィンします。
ベットの横の机の上に置いてあるデスクトップ型のPCの画面
だけをベット側に向け、マウスを手元に置いてコピー&ペースト
だけでネットサーフィンをするんだそうです。
そのとき、もし仮に検索したいものの適当な言葉が画面上になければ、
その画面上にある言葉を一文字一文字つなぎ合わせて検索するそうです。
そんな彼に僕は友人として病院に行くことをアドバイスしたいと思います。
最後に、
下記のランキングは2ちゃんからの引用ですが、
このランキングにおいて、その日暮くんはBランクに位置しています。
『引きこもり分類表で知る貴方のヒキ度 改訂版』
Sランク:一切部屋から出られない。糞尿も部屋の中に溜める
Aランク:トイレ以外部屋から全く出てこない
Bランク:食事や風呂のために部屋を出ることがある
Cランク:家族がいない時のみ家の中を自由に動き回る
Dランク:家の中を自由に動き回ることができる
~~~~↑真性ヒキ↓半ヒキを隔てる時空の壁~~~~
Eランク:深夜に他人のいない所へ行くことができる
Fランク:深夜に近所の自販機へ行くことができる
Gランク:深夜にコンビニへ行くことができる
Hランク:時間を問わず他人のいない所へ行くことができる
Iランク:時間を問わず近所の自販機へ行くことができる
Jランク:時間を問わずコンビニへ行くことができる
~~~~↑半ヒキ↓偽ヒキを隔てる時空の壁~~~~
Kランク:ある程度外出できるが人の多い所へは行けない
Lランク:学校や職場へは行けないが比較的自由に外出できる
Mランク:通学や通勤はできるが他人と接するのを苦痛に感じる
Nランク:他人と関わりを持つことに疲れを感じる
Oランク:ごく平凡に働いている(学校に行っている)
Pランク:リーダーとして周囲から頼られる事が多い
Qランク:人生が楽しくて仕方ない
Rランク:困っている人を見かけると放って置けない
「引用2ちゃんねる掲示板」
皆さんのヒキ度はどのランクだったでしょうか?
ちなみに僕はCランクだと自覚症状を持っています。
緊急!組織犯罪から市民を救え24時!~ヒゲ男編~
「お父さん今早稲田に来ています。
実は本日昼の12時頃お母さんより
電話があり階段で接触した相手の
腕時計を壊し300万円払えとの事。
今大阪に向っているとの事です。
よって今早稲田の警察に来たところ。
何もなかったならメールを入れて
今すぐ大隈講堂の前に来る事。」
両親に何も告げぬまま家を飛び出し、Omally氏の家に
居座り続けていた3日目の午後に、上記のようなメールが
父親から僕の携帯電話に送られてきた。
メールが送られて来る以前にも自宅と父親の携帯電話から
たびたび着信があったのだが、家の車を勝手に使って3日
も経ってしまっていたこと、明日から家族で海外旅行に行く
のに何も準備していないこと、そして必要以上に父親が怖い
という3つの理由から、僕は断固として携帯には出なかった。
しかし、支離滅裂ではあったが、このメールを読んでからは
さすがに無視も出来ないし、多少不安にもなったので重い重い
腰を上げて父親から指定された場所へと向うことにした。
ちなみに、僕がこのメールの文面を読んで解釈した考えは、
「母親が人にぶつかって、その人の腕時計を壊してしまった。
弁償代として300万円要求された。そして今、母親は大阪に
向かっている。さらに、父親が今早稲田にいるのは家の車で
大阪に向かうから早く車を返せ。」 というものだ。
事の事態と全くマッチしていない 「ロマンスの神様」 という
昔流行った曲を車内で流し、事の事態よりも昨日茶髪にした
髪を父親に怒られるのではないかということをむしろ恐れなが
ら僕は車を走らせた。
大隈講堂に着くと、野生の熊が都会に迷い込んでいるかのように
殺気に満ち溢れた父親が早稲田の若者にまみれて立っていた。
恐る恐るその熊に近づいてみると、熊は意外にも僕に対して
友好的であった。事態の全容を聞いてすぐに父親がとった
その予想外の態度を理解することが出来た。どうやら安心した
かららしい。というのも、さっきの支離滅裂なメールの解釈が、
「ヒゲ男が人にぶつかって、その人の腕時計を壊してしまった。
弁償代として300万円要求された。そして今、ヒゲ男は大阪に
向かっている。」 というものだったからだ。
結局この事件はいわゆる、オレオレ詐欺だったらしい。
一番の責任はこのオレオレ詐欺を仕掛けた犯人ではあるが、
二番目の責任は詐欺にあと一歩で引っ掛かり300万円を本当に
払いそうになっていた母親だ。しかも犯人はヒゲ男のフリをして
電話をしてきたらしい。
自分の息子の声くらい聞き分けろよと僕は声を大にして言いたい。
そんなこんなでこの事件は終わった。
偶然か必然か分からないが、4日ぶりに僕は自宅に帰り
友人の肩男氏のブログ
http://blog.livedoor.jp/kbrave/archives/50024073.html
を見てビックリしてしまった。
彼もまたオレオレ詐欺に出くわしたらしいのだ。
皆さんもオレオレ詐欺には十分に注意してください。
