酒井法子被告、弁護士が“寂聴”本差し入れ

サンケイスポーツ [9/3]


覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告が、
弁護士から瀬戸内寂聴(87)の小説を差し入れられていたことが2日、分かった。

悩める女性の駆け込み寺的存在として知られる寂聴の教えに、すがったのだろうか…。
また、「夫以外から覚せい剤をもらったことはない」「奄美大島でも吸った」と供述していたことも、捜査関係者の話で分かった。

東京湾岸署で拘留されている酒井被告。取り調べ以外の時間を、いったい、どのように過ごしているのか。

先月末、担当する榊枝真一弁護士が本を差し入れたが、同被告が何の本を読書しているのか謎だった。それが瀬戸内寂聴の小説だった。


寂聴は若いころ不倫した過去を持ち、女の情念を断ち切るために、仏門の世界に入ったことで知られる。

そのため、不倫経験をもとにした作品が多く、悩める女性のバイブルとして人気が高い。

また、寂聴は麻薬で逮捕された著名俳優の更生にも尽力したことでも有名。

そのことを知った親族が差し入れたのか、それとも本人の希望だったのかは分からないが、
狭く孤独な部屋の中で寂聴の“言葉”は心のより所になっているのか…。


この日、酒井容疑者が「夫以外から覚せい剤をもらったことはない」「奄美大島でも吸った」と供述していたことが、捜査関係者の話で分かった。

同被告は7月20日から30日まで、同罪で起訴された高相祐一被告と長男の3人で鹿児島・奄美大島を訪れていた。


これまで、高相被告が「奄美では自分で覚せい剤をやり、
妻の分も用意した」と供述していたのに対し、

酒井被告は「奄美ではやっていない」と否認していた。が、「夫が用意した覚せい剤を吸った」と初めて認めた。

ただ、高相被告が逮捕直前まで夫婦で滞在していた千葉・勝浦の別荘での使用については供述していない。

長男については「林間学校に泊まりがけで行っていたので別荘にいなかった」と話し、
「覚せい剤は子供がいない時に使用していた」とも。さすがに子供の前では吸えなかったようだ。

一方、別荘での使用容疑で再逮捕されている高相被告の留置期限が11日まで延長され、
初公判が10月21日に決まった。


同被告が「奄美大島で行われた(音楽イベントの)レイブ会場で覚せい剤や吸引具を拾った」と供述していることも判明。

吸引器具などは、同被告が現行犯逮捕された際、所持していたものだった。