酒井法子容疑者、逮捕前に映画ヒロイン降板の不思議

夕刊フジ [8/17]



酒井法子容疑者は逮捕前の今年春、日中合作の文芸大作映画「夢の壁」(来年公開予定)のヒロインとして出演がほぼ内定していたものの、

不可解な降板をしていた。中国でも絶大な人気を誇っていたのに、なぜ背を向けてしまったのか。

黒澤明監督も生前、映画化を熱望していたという「夢の壁」は、芥川賞受賞作家、加藤幸子さんの同名小説が原作。

酒井容疑者は中国や香港、台湾など中華圏で、絶大な人気を誇り、今もなお知名度は抜群だ。

それだけに、日中合作映画のヒロインにはうってつけ。今年3月上旬に「夢の壁」への出演が中国向けのメディアで報じられると、
中国国内では「酒井が中日映画に出演」と大々的に転載され、歓迎の声が相次いだ。


だが、約1週間後の3月13日に北京で行われた製作発表の席には酒井容疑者の姿はなく、

ヒロイン役で紹介されたのは小林綾子だった。製作にかかわっていた映画会社関係者は「酒井が内定していたのは事実だが、急きょ降板となった」と話す。

だがその理由については「いろいろあったようだが…」と口をつぐんだまま。

終戦前後を北京で過ごした日本人少女と、中国人少年の交流を描く内容で、日本兵が中国人を殺めるシーンなどが描かれることから、

中国国内では「酒井は日本の右翼関係者に脅されて出演辞退に追い込まれた」との報道もあった。


だが別の映画関係者によると、「今年1月から1カ月半以上、中国北西部でロケが必要で、長い間日本を離れたくない事情があったようだ。

もっともそれは最初から分かっていたこと。どうやら酒井のテンションが映画に耐えられなくなっていたようで、酒井サイドから辞退を申し出た」という。

今後、ベネチアなど国際映画祭出品を目指すという「夢の壁」は結果的に酒井容疑者を起用しなかったことで、作品に傷が付かずに済んだ。

ちなみに、中国では麻薬犯罪は厳しく罰せられ死刑判決も珍しくない。

「仮に中国ロケの最中に覚醒剤の所持などが発覚すれば、国際問題になっていただろう」(映画ジャーナリスト)


映画の製作にかかわっている貿易・人材派遣会社に酒井の降板について問い合わせたが「担当者が不在」としている。(芸能界薬物汚染取材班)