(夕刊フジ)

覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕された女優、酒井法子容疑者(38)と高相祐一容疑者(41)夫妻が使用していた千葉県勝浦市の別荘から、覚醒剤が発見されたことが、分かった。

警視庁は酒井容疑者の毛髪鑑定も進めているほか、高相容疑者と麻薬取締法違反で逮捕された俳優、押尾学容疑者(31)との接点も浮上。

芸能界の薬物汚染捜査は新たな局面を迎えている。
自称プロサーファーだった夫が主に利用していた別荘は、ピンク色の壁が印象的な平屋建てで、国道を挟んで勝浦市の部原(へばら)海岸が広がる。

先週末から家宅捜索していた警視庁は、この別荘からも覚醒剤を押収したとみられるが、量など詳しいことは分かっていない。
誰が使用していたのか高相容疑者らを厳しく追及する。

酒井容疑者はこれまで覚醒剤について「吸い方は夫に教わり、去年の夏から数回吸った」と供述。一方の高相容疑者は「数年前から夫婦で数回どころじゃないほど吸った」と供述し、食い違いを見せているが、覚醒剤が夫婦の絆をつなぎとめていたことだけは確かで、別荘が利用されていた可能性も高まっている。

関係者によると、別荘は約5年前に賃貸契約を結び、家賃は月10万円。
地元のサーファーなどの間で「部屋でクスリをやっているんじゃないか」「いつもお香のようなヘンなニオイが漂っていた」などと噂され、「ピンクのドラッグハウス」と呼ぶ人もいた。

東京湾岸署の留置施設にいる酒井容疑者は、すっぴんのまま、時折、涙を流しながら素直に取り調べに応じているといい、これまでに毛髪数十本が採取され、鑑定に回されているようだ。

酒井容疑者は尿検査では陰性反応が出ていたが、出頭までの“空白の6日間”で、覚醒剤の痕跡を消したのではないかとの指摘もあるため、毛髪も慎重に調べている。

髪は月に約1センチ伸びるため、もし覚醒剤が検出されれば、使用時期などがある程度、推定できるとの見方もある。

さらに、捜査関係者は、高相容疑者と押尾容疑者が数年前に共通の友人を介して知り合いの関係だったことをつかんでいる。


2人が東京都港区内の共通のクラブを利用していたとの目撃情報もあり、芸能界の薬物汚染をめぐる「点と線」が、捜査線上で結びつく可能性も出てきた。