DVD「桐島、部活やめるってよ」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。



自分が高校生の時ってどんなだったかな・・・・・・・・・


この作品を観てそう思った。


中学ではブラスバンド部で部長をやリ、クラリネットを吹いていたけれど喘息でやめてしまった。


それからは帰宅部だったので、映画に凝り洋画2本立て、3本立てを観まくった。


高校に入ってからも映画への情熱は止まず、ただ、この作品に出てくる神木隆之介演じる前田涼也のように自主製作映画を作るまでには至らなかった。


一応ESSに入部して英語の勉学に磨きをかけたけれど、何とも中途半端な高校生だったような気がする。


携帯もスマホもパソコンもなかった時代だから、友達との繋がりをどうしていたのか?


そもそも友達と繋がっているなんてことをどれだけ気にしていたのか、よく憶えていない。


そんな高校生だった頃を思い出しながら、この作品を観ると、当たり前だが、まさに「今」の高校生活がよく分かる。


でも、根本的にはあまり変わっていないような気もする。


この物語は一寸変わっている。


何しろ映画のタイトルになっている桐島が登場しないのだから。


桐島が部活を辞めることが彼の周囲にいる多くの仲間に影響を与えていく様を小説はオムニバス仕立てで描いているそうだが、映画は桐島が部活を辞める「金曜日」を軸に、それぞれの視点で桐島との関係を描いている。


この構成は上手い。


何よりも興味を持ったのは今の高校生が何に興味を持ち、何に苛立ち、それをどうしようとしているのかだった。


これは映画で観るより朝井リョウの小説を読んだほうが、きっとよく分かるのだと思う。


オジサンにとってはそれだけの青春映画だったけれど、青春の悩みって時代を経てもそんなに変わらないな~と思った次第。


最後に、屋上で映画制作部員がゾンビ映画を撮影中、体育会系部員に絡まれて喧嘩になり、ゾンビ役の生徒たちが体育会系部員に立ち向かっていく様を神木隆之介がカメラを廻しているシーン、現実と夢とが重なり、背景にブラスバンド部員が演奏する音楽が流れ、いいシーンだった。


とても印象に残りました!


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