ファッションへの少しの違和感 ~実際のストーリー~ | ファッションをわかりやすく説明するスタイリスト土居コウタロウ ブログ大阪梅田東京新宿

ファッションをわかりやすく説明するスタイリスト土居コウタロウ ブログ大阪梅田東京新宿

ショッピング同行アドバイスと、おしゃれを磨くセミナーを提供しています
おしゃれや服装を「感性」や「センス」ではなく「わかりやすく理論的に」伝えています。



都会で素敵な人に囲まれる中、雑誌の正解と書かれているものを頼りに服を買う日々が続いた

周りからも好評で、毎年のトレンドを押さえていると言われてホッと安心する自分がいた

30代も折り返し、ふと我にかえる時が増えてきた

「私は本当にこれでいいのか?」

この疑問というか、危機感のようなものが私を蝕んでいくようになった。



これが正解という雑誌、

新しい服に飛びついて褒めてくれるおしゃれな友達、

何を着ても褒めてくれるアパレル店員さん



その世界に少し疑問を持ち始めると、

他の世界が見え始めた。



私が好きだった服は、こんな流行の新作ではなかった

古着でとっても個性的で可愛い、宝物のような服たちだった。


大人になるに連れ

都会で暮らす日が長くなるに連れ

幼い私はどこかに置き去りになってしまった。



そう思ったら、今と過去が交差しはじめた


私が着たい服を着たくなった!


私は誰だったのか?


それを思い出すような衝動が私の背中を押した。





あの時たくさん集めた可愛い古着たちは社会人になるときに捨てた


今思うとトレンドの新作に追いやられていった




最近も素敵な古着屋さんがあると聞いて実際に見に行ってみた


あの時と変わらず、アメカジのこだわりのある服たちは今でも輝いて見えた


可愛くてカリスマのある2人に夢中になり、この服の魅力に取り憑かれた青春時代


今もまだこの感性が残っていて、今それが喜んでいる


『実際に着てみよう』


そう思ったわたしは、いくつかの服を手に試着室に入った


その試着室の鏡に写った姿は、


思っていた以上の残酷な現実を突きつけられる結果になった、、、

 

つづく



(この内容は実際にいただいた体験談を元に描かれていますが、個人が特定されない為に一部修正変更しています)


~~~