事の発端は、76歳の女性が下痢や体重の低下などの胃に関する問題を解決しようと、消化器官医療の専門家を訪ねたことだった。
(ソース:nydailynews)
医師は彼女を憩室症と診断したが、同時にX線映像に映る直線的な異物に気がついた。

●実際の画像。はっきりとペンが映っている。
医師にいろいろと質問を受ける中で、彼女は黒のフェルトペンを以前誤って飲み込んでしまったことを思い出した。
彼女は扁桃腺をつつくのにペンを使っていた(なぜそんなことをしていたのかはわからない)。
手鏡を片手にペンを使っていたところ、バランスを崩してよろめき、その過程でペンを誤飲してしまったというのだ。
当時胃のX線映像にペンが映らなかったために、いつしかこのことは彼女の記憶から消えてしまったのである。
このペンは彼女の体調不良の原因ではなかったが、医師たちはこれを取り除くことにした。子供の誤飲の場合は臓器を損傷してしまうので通常そうするからだ。
取り出してみると、驚くべきことにペンは彼女の臓器に全く損傷を与えておらず、またペンもなんとインクを保持し使用可能な状態だった。

●多少変形してはいるが、問題なく書くことができている。
医師のレポートはこう締めくくられている。
結論としてまず第一に、プラスチック製品は胃のX線写真に映らないこともあるということ。そして第二に、時には患者の話を信じてあげることも大事だということ。例えその話が信じがたい内容であったとしても・・・。