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冴えない男性の恋人探し。

その年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したリチャード・レスター監督の作品です。

ストーリーは至って単純。恋人がいない男コリンの恋人探しがテーマになっています。

タイトルの「ナック」とは「女の子をモノにする！」という意味があるそうです。

イギリス、ロンドン。コリンは教師である傍ら、アパートの管理人でもありました。普通、管理人って最上階か1階に住むと思うのですが、なぜか彼は中層階に住んでいます(^_^;

そして、上階には人気ドラマーのトーレンが住んでいます。

オープニングではトーレンのモテモテぶりが描かれています。

美女！美女！美女！

階段には美女の行列ができています。

でも、なぜか皆同じ服装なんですよね。トーレンの好みのスタイルなのでしょうか？

トーレンは1人ずつ美女を部屋へ招待します。

1人去りまた1人を招待するトーレン。

その光景を目の当たりにするコリンは苛立ち、新しい借家人を募集することにします。

今度は、純真でまじめな若い娘がいいなぁと思いながら･･･。

しかし、コリンは同時にトーレンのようにモテたい。彼女が欲しいと思うようにもなります。

そこで、コリンはトーレンに「ナック」する方法を伝授してもらおうとするのですが･･･。

コリンのダメダメッぷりが笑えます。コリンは1人でもそれなりに楽しそうに見えたのは気のせいでしょうか(^_^;

トーレンがなぜあんなにモテるのかがイマイチ判りませんでしたね。そんなにハンサムってわけでもなさそうですし･･･。やっぱり話術なのかなぁ。

その日のうちに、借家人の募集チラシを見た男トムがやって来ます。彼は勝手に部屋に入り込み、壁の色が気に入らないと、これまた勝手に壁を白く塗りたくってしまいます。

このトムがなぜかトーレンとコリンの間を取り持つ立場になります。

コリンは「ナック」するには大きなベッドが必要だと考えます･･･なんだそりゃ!?って感じです(^_^;

トムは安く手に入る場所を知っていると、コリンと2人で廃棄場から鉄製のベッドを見つけます。

すると、そこへ場違いな女性が声をかけてきました。彼女の名はナンシー。田舎から上京してきたばかりで、行き先であるYWCAの場所が判らず尋ねてきたのです。

彼女を見たコリンは、一目惚れ。何とか彼女を「ナック」しようと奮闘するのですが･･･。

ここからはもうハチャメチャですね(^_^;

トーレンも加わり、もちろん、トーレンはナンシーを誘惑し始めます。

はたして、コリンの「ナック」は成功するのか･･･。

ストーリーはなんてことはない展開なのですが、演出や撮影が独創的でしたね。まるで「ヌーヴェルヴァーグ」のような狭い階段や部屋での撮影では、鏡を利用してキャストの表情を捉えています。また部屋全体を白く塗ったことでコントラストが映えましたね。

また、彼らが外へ出ると、周りにいる人々の心の声がナレーションとして流れます。これは斬新でしたね。度々、人々の心の声が流れるのですが、これがラストシーンで面白い効果を与えています。

心の声を発する人たちは「ナック」することを忘れた人たち。

彼らを白い目で見る反面、過ぎ去った青春への嫉妬の表れでもあるのでしょうね。

･･･でも、もしそうであれば、トーレンはもう青春卒業ですね(^_^;

こういう作品が最高賞を受賞するのもカンヌらしいなぁと思いました。

あっ！あと、エキストラでまだ無名のシャーロット・ランプリングやジェーン・バーキンも出演しています･･･どのシーンだか全然判りませんでしけどね（調べてやっと判りました(T_T)）。

Title:

THE KNACK ...AND HOW TO GET IT

Country:

UK (1965)

Cast:

(Nancy Jones)RITA TUSHINGHAM

(Tolen)RAY BROOKS

(Colin)MICHAEL CRAWFORD

(Tom)DONAL DONNELLY

Director:

RICHARD LESTER

Awards:

Cannes Film Festival 1965

(Golden Palm)RICHARD LESTER

(Technical Grand Prize - Special Mention)RICHARD LESTER

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