先日、LINEで何往復かやり取りしていた友人に手紙を書きました。彼は前立腺がんの手術を受け３年目で、今月、検査でした。

前回逢った時には、落ち着いたら上野に花見でも行こうよ、温泉に旅行するのもいいねなどと話していたのですけれど・・。

検査の結果は、基準値ギリギリだったということで、取り敢えずは良かったのですが、再発については今の段階では何とも言えず、また６か月後に検査を受けるとのことでした。

こんなとき何を言ってあげれば良いのか。

LINEだとやはり言葉が足りないのですよね。どうしたって・・。

手紙でも、言葉を選ぶのは同じですし、何を言ったら少しでも心が軽くなるのか分からないのは同じですけれど、少しでも気持は届くと信じて、久しぶりに愛用の万年筆にインクを入れました。

この万年筆は７年前に買ったもの。

「プラチナ＃3776センチュリー・シャルトル・ブルー」です。

フランスのシャルトル大聖堂をイメージしたと言う、ステンドグラスの様な美しいブルーに魅了され購入しました。「＃3776」は富士山の標高に因んでつけられたのだとか・・。

そのペン先に想いを込めて、素直に。

こんなことしか言ってあげられなくて「ごめんね」と書きました。何にも出来ないけれど、話を聞くことは出来るから、もしも不安に押しつぶされそうになった時は、いつでもそばに居るからと、そんな主旨の手紙を書きました。

一文字一文字。丁寧に慎重に。時間をかけて。

これも「自己満足なのだろうか」と自問自答しながら。

見守っているよ。

せめてそれだけ届けばいいのですけれど・・。

人間は無力だなぁと、つくづく思ったりして。

ペンに想いを託すとき。

本日もお読みいただき、感謝です。

●手紙