困苦や災禍ほど人を鍛えてくれる。
富貴、福運は初め味方のようでいつか最大の敵になる
これはスマイルズの言葉。
さすがに多くの人生を見てきた人らしい味わいがある。
みなさんの周囲の人々や、有名人、
偉人のことを思い浮かべてみてください。
立派な人、一流の人物は共通して、
貧乏や苦難を乗り越えてきていることに気づくはず。
銀のスプーンをくわえて生まれ、
生涯、貧乏や不運に縁なく幸福に暮らせる人などいない。
よく
一流の人物になるには、
大病、浪人、失恋、投獄の経験が必要
と言われるのもこの意味。
逆に、
生まれついて貧乏や苦難の味も知らずにきた人は
社会人としては重大な欠陥になりかねない。
人間的に練磨されることもなく、
人生の陽が傾きかけた頃になって、
かつての幸福こそが自分の最大の敵であったことに
気づくことが多い。